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2019年5月の滑稽句
*今月の特選句・秀逸句以外の佳句を青字で表示しています。

悪じゃれて叱られている四月馬鹿 相原共良
話す手は猫をなでおり日向ぼこ 相原共良
囀りの枝移りつつ樹を去らず 相原共良
古妻がボケ鷹化して鳩と為る 青木輝子
ライバルに栄転をされ四月尽 青木輝子
娘嫁ぐか久々の雛飾り 赤瀬川至安
春眠や慌てて降りる次の駅 赤瀬川至安
孫入学我れはシルバーセンターへ 赤瀬川至安
見るほどにつくづく愛(いと)しつくづくし 荒井良明
漱石の墓や恋猫徘徊の 荒井良明
雛を皺と読み違へたる目の老化  荒井良明
花人に幸せだけをあげましょう 井口夏子
場所取りは桜桜の散る所 井口夏子
時ならぬ百花繚乱卒業式 池田亮二
青春を黒一色に染め入社式 池田亮二
頷いて愚痴を聞いてる黄水仙 石塚柚彩
我が庭に出前ライブの春告鳥 石塚柚彩
春疾風茶筅転がる野点席 石塚柚彩
山笑う姥捨て話で山登り 泉 宗鶴
並び立つ彼岸桜と姥桜 泉 宗鶴
万葉の梅の歌から令和咲く 泉 宗鶴
四月馬鹿舌を抜かれて地獄へと 伊藤浩睦
サッカーボールバットで打って春休み 伊藤浩睦
唐様に咲く梅林の売地札 伊藤浩睦
令月や平和を照らす昼の月 伊藤洋二
特攻の桜花に捧ぐ令和かな 伊藤洋二
黄金がプラチナとなる十連休 伊藤洋二
しらじらと明けて白梅匂ふかな 稲沢進一
春の夜や月の裏へも人行ける 稲沢進一
満開や何処かに花咲爺がゐる 稲葉純子
あちこちで悪さをしたる春疾風 稲葉純子
入園や祖父母四人の王子様 井野ひろみ
彼岸会や高血圧と住職も 井野ひろみ
甘い夢の麻酔にかかり目借時 上山美穂
ファミレスのフォークがダンス春の昼 上山美穂
嘘に本音のちらついて四月馬鹿 上山美穂
鳥のおおちゃく古巣をリサイクル 梅岡菊子
人住まぬ生家となりぬ犬ふぐり 梅岡菊子
人の世も人事異動や春落葉 梅岡菊子
風温しもつこう薔薇の一輪に 梅野光子
シャンパンを抜き夜桜のオトナ女子 梅野光子
御開帳の如来の優しうば桜 梅野光子
藤咲きて蘭咲き娘等咲き吾も咲く 太田史彩
スーパーの棚はからつぽ春の夜 太田史彩
三代に亘る生徒や筆の花 太田史彩
身に余す眼持ちよる白魚かな 大林和代
好きな木や嫌いな木にも鳥の恋 大林和代
人の息街を消したる花筵 大林和代
救急車の音に驚く春の雷 小笠原満喜恵
ことごとく採られてしまひつくしん坊 小笠原満喜恵
閑けさの初音に裂かれたる墓参 小笠原満喜恵
雑草のぐんぐんぐんぐん五月蠅さよ 岡田廣江
藤房のしぼみ地面にまだらの陽 岡田廣江
花は葉に魅惑の萌黄色となり 岡田廣江
目も鼻も小っちゃいくせに花粉症 小川飩太
心して詠まねばならぬ桜かな 小川飩太
だらだらと田舎の葬儀日永かな 小川飩太
乳房抱きとも大砲寺の乳母桜 加藤澄子
入学式カワイイ・ヤバイで盛り上がり 加藤澄子
クレソンをていれぎと言ひ伊予に住む 加藤澄子
春財布縁起をかつぐ緑色 門田智子
れんげ田の筵にひろげ母の味 門田智子
蛞蝓と父に言われし日々もあり 金城正則
病床の子規に一杯のワインを 金城正則
ゲノム食品の人体実験万愚節 金城正則
元号は「寿司」だとかエイプリルフール 久我正明
「令和」と発表する人ヒヤシンス 久我正明
候補者は花見の客の手を握る 久我正明
ぽつちやりと育つ春子を剥がしけり 工藤泰子
木瓜赤し牙もあるある棘もある 工藤泰子
啓蟄の文字にムズムズしてしまう 桑田愛子
春の雨タルトののの字やはらかに 桑田愛子
そのメタボ山に笑はる露天風呂 小林英昭
とりあへず名刺代はりの春一番 小林英昭
水くぐり二度の勤めにゆくクレソン 小林英昭
帰省した孫を見上げてからだ反る 近藤須美子
春の屋根庭の雀が恋をして 近藤須美子
水替へてもらい金魚の安堵かな 近藤須美子
若草山芽生えを漁る神の鹿 佐野萬里子
涅槃図や泣く弟子よりも隅の猫 佐野萬里子
昨年の新茶大事に冷蔵し 佐野萬里子
やけに滑る廊下であるよ大試験 下嶋四万歩
杉の花涙もろさは親譲り 下嶋四万歩
居酒屋にアポ電入れる新社員 下嶋四万歩
恋の如突如羅患や花粉症 壽命秀次
春バーゲン得する気分に釣られ買ふ 壽命秀次
青空にプリマドンナや揚雲雀 壽命秀次
師の影をめつたやたらと踏み卒業 白井道義
辞世の句ぼつで長生き春愁ふ 白井道義
雲隠れしたる太陽野火走る 白井道義
四月馬鹿遊ぶつもりが遊ばれて 水夢
ドンホセを誘惑するや紅椿 水夢
AIにこき使われる四月馬鹿 鈴鹿洋子
法の山枝垂桜の薄明かり 鈴鹿洋子
抱かなきゃ分からない春キャベツ 鈴木和枝
桜がサクラでいる内に会いたいね 鈴木和枝
たんぽぽの掟です 午後閉じる 鈴木和枝
雛の間に部屋を取られて雑居寝かな 髙田敏男
陽炎や気分は花金昼の酒 髙田敏男
春昼や令和と決まり仮名おどる 髙田敏男
七八九して花の句十句作りたる 高橋きのこ
二人静我等ポンコツ夫婦なり 高橋きのこ
何食わぬ顔してものの芽太りたる 高橋きのこ
焼きカレー匂ふ浅春の喫茶店 龍田珠美
荷台にて花見弁当に人と犬 龍田珠美
春暑しインコいちゃつく待合室 龍田珠美
啓蟄にほつと一息してをりぬ 田中 勇
つぶやきに真実のありすみれ草 田中 勇
春の夢天界からのメッセージ 田中 勇
二千円札は何処へ春霞 田中早苗
沈丁花鼻寄せずとも香りゐる 田中早苗
桜咲く新元号を祝福し 田中晴美
ふらここの高さを競ふ子等の声 田中晴美
花冷や別れた上着に再会の 田中晴美
物忘れと失念は別木瓜の花 田村米生
花冷や鼻の機嫌が悪くなる 田村米生
俺だけはの自信失ふ四月馬鹿 田村米生
腰伸ばし腰折れた韮ザクと切り 月城花風
花粉予想見たくは無いが見なければ 月城花風
花冷にも限度があるぞと母吠える 月城花風
令和てふ漢字は漢字山笑ふ 土屋泰山
桜吹雪の朝かつらも便乗 土屋泰山
枝付きの桜盗人から貰ふ 土屋虹魚
春泥に嵌るまぬけはヒトばかり 土屋虹魚
転んだら起き上がれない花の下 飛田正勝
七人の敵なつかしや春彼岸 飛田正勝
花疲れ一休みする駐在所 飛田正勝
亀鳴くの鳴かぬ談義に知らん振り 西をさむ
万葉集読めず蛙の目借時 西をさむ
大天守見上げる顔見て山笑う 花岡直樹
燕の巣家賃払えと糞害す 花岡直樹
平成に句点を打ってビール飲む 花岡直樹
無添加にあらず黄砂入り春の風 林 桂子
一群は茶髪のままの新社員 林 桂子
開花宣言できぬ桜に人だかり 林 桂子
一年生からだ半分らんどせる 原田 曄
貼り紙の「貼り紙禁止」万愚節 原田 曄
三月尽ホワイトデーも恙無く 原田 曄
のどけしやアンドロイドの観世音 久松久子
里山を煙に巻いて伊賀の野火 久松久子
肩もみつマスクの中の大欠伸 久松久子
春の田にごくごく水を飲ますかな 日根野聖子
たわい無き話を笑ひ春炬燵 日根野聖子
いく度も空に切り込み燕かな 日根野聖子
開花宣言本当なのか四月馬鹿 廣田弘子
「米朝首脳会談」シャッフルされて冴え返る 廣田弘子
花粉症のマスクに隠すしわとしみ 廣田弘子
標本木責任重き桜かな 細川岩男
待ち切れぬ飲兵衛供の花見かな 細川岩男
満開の桜天下を独り占め 細川岩男
おねだりの才能で生き燕の子 堀川明子
痛風へ忖度は無し春疾風 堀川明子
草餅の薫りも色もひと口に 本門明男
雛あられ米寿の吾のかみしめる 本門明男
受験子戻るVサインの手を高々と 南とんぼ
百寿の葬ピンクの薔薇を溢れさせ 南とんぼ
春の雪春のコートで震へをり 南とんぼ
麗かや鉄道電話の呼出音 宮村方圓
風車育てなくても子は育つ 宮村方圓
本當の寫實を學ぶ復活祭 宮村方圓
ネズミ取りあるぞあるぞと鳴く蛙 椋本望生
杉咲くや天狗の鼻もティッシュ詰め 椋本望生
緋目高を覗く向かうに猫の髭 椋本望生
花冷やあつき心をもて遊ぶ 村松道夫
春の夜やねむたき妻の熱き手よ 村松道夫
春セーター胸のときめき高まれり 村松道夫
さふいへば四月の馬鹿の日であった 村山好昭
花よりも団子といひて三本目 村山好昭
花衣雷雲に追ひつかれ 百千草
町の名のいつしか消ゆる諸葛菜 百千草
散る桜昭和も遠くなるばかり 百千草
人生の道のりほどの蕗のすじ 森岡香代子
鯉幟みんな銜えし命綱 森岡香代子
麦の穂にちょっかいを出し猫のヒゲ 森岡香代子
特急の窓から見つけ鯉のぼり 八木 健
わかります姿勢良いのが新社員 八木 健
お散歩の蝶に歩幅をあはせけり 八木 健
宿酔(ふつかよい)醒めず覚まさず大朝寝 八洲忙閑
ブラウスの透けてをりけり春の情 八洲忙閑
今更のシャネルの五番ナンセンス 八洲忙閑
躑躅咲く通学路は今プレミアム 八塚一靑
百均のバケツ小さく潮干狩り 八塚一靑
鈴蘭のまわりが何か澄んでいる  八塚一靑
花の宴失敗談を肴とし 柳 紅生
伯楽は手足を出さず青き踏む 柳 紅生
足元の山がほころぶふきのとう 柳澤京子 
桜咲く一夜のどか雪花の乱 柳澤京子
三又や紙幣刷新されるとか 柳澤京子
連翹のどこに挿そうがよく根付く 柳村光寛
子だくさん願う役所の鯉のぼり 柳村光寛
つばくろに住宅難のあるまいよ 柳村光寛
閑さや桜待ちゐる大鳥居 山下正純
桜餅盛りたるやうな桜山 山下正純
鬼の座す鬼北庄屋の座敷雛 山下正純
オムレツの色に出にけり寒卵 山本 賜
チューリップ生産工場遊園地 山本 賜
認知症逆手にとりて木の葉髪 横山喜三郎
干布団気の晴れるまで叩きをり 横山喜三郎
終活の遍路追ひかけ花ふぶき 横山洋子
ほっといてシャイな桜のひとり言 横山洋子
舗装路の割れ目より出ですみれ草 横山洋子
猪の予想だにせぬぼたん鍋 吉川正紀子
雛壇に鎮座やスナックのお菓子たち 吉川正紀子
半夏生身丈に合はぬ役は厄 吉原瑞雲
もどかしや桜隠しの雪積もる 吉原瑞雲
言ひ違ふ三日見ぬ間の桜かな 吉原瑞雲
春の鴨おどさぬようにウォーキング 渡部美香
卒業の名残断ち切る高速船 渡部美香
玉子焼こげ目をおだて春休 渡部美香