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2019年7月の滑稽句
*今月の特選句・秀逸句以外の佳句を青字で表示しています。

ぼうたんをみるに肘杖札所寺 相原共良
麦秋やとなりのおとご麻疹とか 相原共良
初蝶に遅れて老ひの歩みかな 相原共良
熱帯夜寝ぼけまなこで鼻ほじる 青木輝子
炎天下今夜の充電ビヤガーデン 青木輝子
言い負けて黙すほかなし羽抜鳥 青木輝子
雹落ちて来て東京の豹変す 赤瀬川至安
トンネルを潜ればハレム蚊喰鳥 赤瀬川至安
棒振は指揮者に非ず注意せよ 赤瀬川至安
神輿ゆく見越しの松の庭の外 荒井 類
パリ祭やパリサイ人と救世主 荒井 類
まひまひのせはしせはしとひけらかす 井口夏子
こくこくと太る夢みて茄子の花 井口夏子
梅雨寒や歩きスマホのみぎひだり 井口夏子
酷暑地獄煮ても焼いても食えぬ奴 池田亮二
葱坊主左右気ままに頭出す 石塚柚彩
花苗のおまけに鉢のカーネーション 石塚柚彩
六月の孫餅背負ひ仁王立ち 石塚柚彩
バンガローガンバローの朝じたく 泉 宗鶴
カラカラとカラー枯れて空梅雨 泉 宗鶴
マジとも恥ともげじげじの不恰好 泉 宗鶴
回転すし去年の冷凍初鰹 伊藤浩睦
初鰹賞味期限にあと五分 伊藤浩睦
ニイタカヤマノボレと云はれする登山 伊藤浩睦
時鳥ちょっとこいちょっとこいと告げてをり 稲沢進一
ゆったりと世情に疎き金魚かな 稲沢進一
沈黙すソーダ水を飲み止しに 稲沢進一
蒙古斑見せ合ひプールサイドの子 稲葉純子
想定外草笛おならの二重奏 稲葉純子
売り切れて蜜豆は×(ぺけ)貼られけり 井野ひろみ
好物の西瓜別腹かぶりつく 井野ひろみ
草刈機石蹴散らして仕事中 上山美穂
蝶々の大パニックやバスの中 上山美穂
ついてくる水田に映る灯かな 上山美穂
母の日や傘寿の母に吾は似て 梅岡菊子
紫蘭てふ花の名知らぬ友とゐて 梅岡菊子
卓上の皿に双子のさくらんぼ 梅岡菊子
色とりどり梅雨を楽しむ駅前の傘 梅野光子
田植の子蹴出の赤い色見せて 梅野光子
梅雨空のにびいろに溶け小舟かな 梅野光子
花の旅終へてこけし尽くしの家 太田史彩
墨跳ねて太眉に描くこけし夏 太田史彩
青嵐母娘吹つ飛ぶ鳴子峡 太田史彩
手のひらに収めてみたき花菖蒲 大林和代
紫陽花や人にはなれぬ子沢山 大林和代
祭の日一期一会をいただきぬ 大林和代
ソフトクリーム入道雲と見比べる 小笠原満喜恵
梅雨冷を温める料理にもてなさる 小笠原満喜恵
畦道を子守唄ゆく麦の秋 小笠原満喜恵
明かり窓めざし葉裏の蝸牛 岡田廣江
薔薇の香や記憶の彼はピアニシモ 岡田廣江
雷光に召されて天に昇らるる 岡田廣江
サングラス掛けて良くなる御面相 小川飩太
チコちゃんに叱られている大鯰 小川飩太
アニサキスいるかも知れず初鰹 門田智子
桜桃の庭の雀のよくしゃべる 門田智子
母の日の癒しの花束処方箋 門田智子
モナカアイス二つペロリの季節なる 金城正則
お四国は我が故郷や遍路旅 金城正則
ゴーグルの残せし顔の赤き円 久我正明
風配る筍ご飯お隣へ 久我正明
太陽の位置を誤認の夏テニス 久我正明
鍵を持つカレーの市民緑さす    工藤泰子
桑の実を潰せば舌にある躊躇 工藤泰子
四迷の忌W四つと一H 工藤泰子
青麦の穂は満員やガタンゴトン 桑田愛子
不機嫌のコピペに溢れ梅雨湿り 桑田愛子
近寄るな積荷に蟻の外資系 小林英昭
水色の風通りけり夏木立 小林英昭
春めくや鉢の金魚も揺れている 近藤須美子
枝々のゆすらや風に揺れている 近藤須美子
古里の思い出多しゆすらかな 近藤須美子
お宝に五分の魂あり紙魚の痕 下嶋四万歩
日焼け止め顔の老化はままならず 下嶋四万歩
皮剥かれ筍ビッグに男前 壽命秀次
新玉葱に男涙の台所 壽命秀次
何時からか妻の日傘にそつと入る 壽命秀次
母の日の母本日は休業日 白井道義
奥の手を出してごきぶり飛び上がる 白井道義
新社員「新」を外して青嵐 白井道義
十薬やとっさの嘘は許したまへ 水夢
苺ジャム媚薬ひと匙加へをり 水夢
退屈な教授の話梅雨入かな 鈴鹿洋子
ごっつい手焼香に失敗せぬように 鈴木和枝
日焼けた握り拳葬儀の列 鈴木和枝
留守宅も時の記念日時報鳴る 髙田敏男
夏場所や手形で払う相撲茶屋 髙田敏男
梅雨じめり夫はテレビに子守され 高橋きのこ
暇乞いせず戸袋からの巣立ちかな 高橋きのこ
飛び込みを思いとどまる青蛙 龍田珠美
老鶯や制御不能のワイヤレス 龍田珠美
しゃぼんだまリングボーイをやりとげて 龍田珠美
老いの身に令和の五月やつて来た 田中 勇
何よりも大好物の豆の飯 田中 勇
美人より賜はりし柏餅美味し 田中 勇
木葉木菟母と二人の五右衛門風呂 田中早苗
鶯は恋の最中よ鍬を振る 田中早苗
風船しぼむ句敵の入選に 田中早苗
茹で分葱粘りがどうにも止まらない 田中晴美
文旦に顔当ておどけ男の児 田中晴美
全身打撲県道に転げた夏みかん 田中晴美
簾下げ声の透けるを忘れをり 田村米生
からつぽの香水瓶にある想ひ 田村米生
夏に入る何かともめる模様替 田村米生
枝払ふ終はりし頃に夫参加 月城花風
間一髪気付く満潮箱眼鏡 月城花風
商談のトランプゲーム汗まみれ 土屋泰山
新緑やバンジージャンプ吸い込まれ 土屋泰山
麦秋やバクバク食べるピザとパン 土屋泰山
底清水お金はこんな処にも 土屋虹魚
天道虫二つに見えて老いの波 土屋虹魚
手を付けてをらぬゼリーを見つめられ 土屋虹魚
五月晴富士の高嶺はあのあたり 飛田正勝
ディズニーランド徘徊父の日の父 飛田正勝
サングラスかけて白髪を黒く見る 飛田正勝
七月やあつうい壁にかこまれて 西をさむ
ひとり寝の掛けて蹴飛ばす夏蒲団 西をさむ
パパイアのママはいいけどパパはいや 西をさむ
虐待も不登校もなく目高達 花岡直樹
父居らぬ令和の父の日空振り三振 花岡直樹
枝豆の出現にビール活気づき 花岡直樹
玄関の置物となり蝉の殻 林 桂子
百千鳥なにか諍ふ鳥もいて 林 桂子
新緑の青い精気を吾も欲し 林 桂子
捨て置けぬ噂話や冷麺食む 原田 曄
更衣臓器足らざるわがボディー 原田 曄
火取虫ひょいと立ち寄る赤提灯 原田 曄
城墜ちて蜥蜴延々跡を継ぎ 久松久子
夜の読書眼鏡外せばサングラス 久松久子
ほうたるや毛筆のごと闇に書く 日根野聖子
異質とも個性的とも栗の花 日根野聖子
じいちゃんもばあちゃんもいた頃豆の飯 日根野聖子
青虫や葉上に描く抽象画 廣田弘子
マネキンの薄着となれば客が寄る 廣田弘子
娘の手料理に舌鼓打つ今日は母の日 廣田弘子
大喝采トランプ主役の五月場所 細川岩男
薪能明かりに集う虫数多 細川岩男
五時起床洗濯料理と七変化 堀川明子
文春で叩かれてゐるごきかぶり 堀川明子
クーラーのおこぼれもらひアーケード 堀川明子
弁当と野良着を枝に柿若葉 本門明男
すかんぽのぽんぽんぽんのなつかしく 本門明男
傘寿の祝ひのピアスを揺らし春の風 本門明男
冷酒一気に投句の緩み締めにけり 南とんぼ
手を腰に鼻近づける園の薔薇 南とんぼ
つっつけば泣きだしそうな濃紫陽花 南とんぼ
新茶汲む日々恙なき古茶碗 峰崎成規
でで虫やぜんまい弛めスローライフ 峰崎成規
うきぐさや群れ成し群れに縛らるる 峰崎成規
夕涼み定石通りに負けるへぼ 宮村方圓
波音を聞いてゐただけ海の家 宮村方圓
エクソダスボサノバ流るる夏の午後 宮村方圓
東京都一の木二番蝸牛の住所 椋本望生
七変化八百屋お七の墓に咲く 椋本望生
のど通る鶯餅の啼きにけり 村松道夫
をみなごに花びら流れスマホ見む 村松道夫
代掻や田毎の月のお出ましぞ 村松道夫
水着買ふ中年太り気にもして 村山好昭
石鹸玉屋根に届かぬまま弾け 村山好昭
裸の子右と左に走り出す 村山好昭
青柿やかつて悪童通ひし路地 百千草
修理費は微妙なる額七変化 百千草
さりながら花も実もある蛇苺 百千草
空中に影を作りし黒揚羽 森岡香代子
蝦蟇惚れた弱みの生返事 森岡香代子
旅の数紙幣に浮かぶ黴のシミ 森岡香代子
口紅の暴力ハンカチの白穢す 八木 健
花びらを断捨離したる額の花 八木 健
上げ底とまでは言はねど枇杷の種 八木 健
猫二匹月に吠えるや朔太郎忌 八洲忙閑
十薬の薬効信じ逝きにけり 八洲忙閑
白昼に蝮酒呑む三太夫 八洲忙閑
夏めいて磨きのかかる子の笑顔 八塚一靑
出自など気にせず囲む泥鰌鍋 八塚一靑
紫陽花と私は同じ雨女 八塚一靑
龍天に昇る寿限無に始まりて 柳 紅生
遠回りするが近道汗みどろ 柳 紅生
リフォームもならぬ古家や梅雨湿り 柳村光寛
改元を知るや知らずやなめくじり 柳村光寛
一合で止まるはずなし冷し酒 柳村光寛
一か月居間を警備の役武者人形 山下正純
逆風を食らひて強し鯉のぼり 山下正純
風五月紙ヒコーキと夢飛行 山下正純
マネキンはシャネルづくめや夏の月 山本 賜
スパイスでどうにでもなる夏カレー 山本 賜
ゴキブリをつぶせし自慢米寿なる 横山喜三郎
末つ子は年中お下がり更衣 横山喜三郎
この娑婆へ出たがらぬ魂盆迎へ 横山喜三郎
芳香の薔薇に添い寝のカメラマン 横山洋子
青紫蘇の株に一枚だけの赤 横山洋子
季節感サービスするよと鳴く蛙 横山洋子
芍薬に尋ねてみたし美の秘訣 吉川正紀子
鯉のぼり恋は心を泳ぐなり 吉川正紀子
蛍狩り蛍は何処闇ばかり 吉川正紀子
川蜻蛉頬を撫でゆく母が生家 吉原瑞雲
大麻てふ業火に焼かるる火蛾二つ 吉原瑞雲
なめくじり角を揺らして命乞ひ 渡部美香
白猫の真っ赤な獲物草いきれ 渡部美香
礼状の文字のこちこち水羊羹 渡部美香
目高さんが笑つているよほらばあば 和田のり子
父の日やあの世の父に元気かと 和田のり子