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2018年6月の滑稽句

【佳作】 軒下をお借りしますと初燕 相原共良
花に酔ふなり人に酔ひ酒に酔ひ 相原共良
思慮の慮は遠慮の慮とも亀の鳴く 相原共良
   
更衣戦後育ちで捨てられず 青木輝子
賃上げのない年金者四月尽 青木輝子
【佳作】 七光利用してます卒業子 青木輝子
   
ひとことに二言三言亀鳴けり 赤瀬川至安
目薬は白内障と花粉症 赤瀬川至安
【佳作】 春袷帯見せるため帯結ぶ 赤瀬川至安
   
覗きこむ子らも蝌蚪(かと)らも屯(たむろ)して 荒井良明
【佳作】 土筆煮のレシピ尋ぬる異国人  荒井良明
   
恋猫にしのび恋などケセラセラ 井口夏子
【佳作】 生きて一歩リズムで一歩青き踏む 井口夏子
   
魚寄るな太公望は春眠中 池田亮二
【佳作】 木の芽どき君子豹変色好み 池田亮二
   
傘忘れ気付く五日後木瓜の雨 石塚柚彩
【佳作】 防音室夫を入れたし春の宿 石塚柚彩
愛鳥週間カラス闊歩するフェアウェイ 石塚柚彩
   
葉桜のときへとけこみ山みどり 泉 宗鶴
【佳作】 五月雨を集めて怖し山崩れ 泉 宗鶴
   
花見酒下戸の持ちくる金平糖 伊藤浩睦
【佳作】 子蛙を見たと云ふなり千三つ屋 伊藤浩睦
   
蚊遣火や自給自足の世は近し 伊藤洋二
見飽きれば裸婦も哀しき素材かな 伊藤洋二
【佳作】 加齢より淡き鯉こく夏料理 伊藤洋二
   
【佳作】 父に叱られたことなし鳳仙花 稲沢進一
少子化の村に家並鯉のぼり 稲沢進一
春の夜や老人ホームに救急車 稲沢進一
   
【佳作】 ワンルーム住所不定の蝸牛 稲葉純子
電子書籍なれば紙魚には歯が立たぬ 稲葉純子
   
新社員早や熱出して有給と 井野ひろみ
こいのぼり子よりも親の喜びて 井野ひろみ
【佳作】 目借時借した目返して蛙さん 井野ひろみ
   
【佳作】 思い出のどれもすっぱいレモンティー 上山美穂
カラスをシカト子スズメのお話し会 上山美穂
巣ツバメやバス待つ客の見上げゐる 上山美穂
   
古茶の缶隅に押しやり新茶喫む 梅岡菊子
夏来りけり風の色水の色 梅岡菊子
【佳作】 美脚にたとえ泥付きの夏大根 梅岡菊子
   
滑り落つ棹にふんばり青蛙 梅野光子
夫の薔薇に励まされゐる夜の庭 梅野光子
【佳作】 土手に座し母待ちきれず草の笛 梅野光子
   
【佳作】 葛餅や旧き話のすぐ通じ 越前春生
清貧の教師はむかし草笛吹く 越前春生
   
つくしんぼゴミ無き土地に生えにけり 太田史彩
【佳作】 春の夜の我は殺し屋蟻退治 太田史彩
花街のごとき売場や独活の箱 太田史彩
   
【佳作】 そよ風に誘われこくり婆も猫も 小笠原満喜恵
春嵐寒い寒いと手を擦る 小笠原満喜恵
鶯に励まされゐる山登 小笠原満喜恵
   
【佳作】 朝寝して生きてゐるかと鼻摘む 小川飩太
吾が里の防犯課長揚雲雀 小川飩太
   
【佳作】 脱走の受刑者に寄す春の波 加藤澄子
四万十に余生を泳ぐ鯉幟 加藤澄子
囀りの影カーテンに動きゐる 加藤澄子
   
露座の大仏も連休疲れ子どもの日 川島智子
【佳作】 強風におじぎしている松の芯 川島智子
鶯の谷渡りきき又寝入る 川島智子
   
カメレオンが磯巾着に騙される 久我正明
【佳作】 セクハラをパワハラが追い山笑う 久我正明
雷鳴も金切り声もデトックス 工藤泰子
   
【佳作】 願はくは地球の平和薬降る 工藤泰子
転落防止ネットに貼って鯉幟 工藤泰子
   
百均に山積み養殖の鯉幟 桑田愛子
【佳作】 人が人除け薄暑の渋谷交差点 桑田愛子
   
啓蟄の穴にくさやの置土産 小林英昭
安普請廊下の軋む蜃気楼 小林英昭
【佳作】 窓際が職場と決まるシクラメン 小林英昭
   
【佳作】 屋根の雀の遊びほうけて春うらら 近藤須美子
金柑は金柑色でにつこりと 近藤須美子
窓の側若葉の上に雲ひとつ 近藤須美子
   
【佳作】 草山の五百羅漢に芭蕉さん 佐野萬里子
炮烙割どこかに私の炮烙も 佐野萬里子
壬生狂言覗き見してる鯉幟   佐野萬里子
   
羽抜鶏思ひもよらぬ髪型に 下嶋四万歩
【佳作】 蝉骸ころり往生してみたし 下嶋四万歩
蠅叩発止といのち消し去りぬ 下嶋四万歩
   
桜咲き伸ばす鼻の下ネオン街 壽命秀次
藤の花ほいほい孫追ふ腰曲がる 壽命秀次
【佳作】 洗濯機仲良く縺(もつ)る水着かな 壽命秀次
   
校門に大手を振って入学す 白井道義
春愁や売り言葉には買ひ言葉 白井道義
【佳作】 車座に後期高齢花の下 白井道義
   
【佳作】 神木の樹齢千年若緑 鈴鹿洋子
薫風や黄色いカバーのランドセル 鈴鹿洋子
   
【佳作】 離陸時の腹を見てしまった五月晴 鈴木和枝
軽くて安くてをください靴屋の有線 鈴木和枝
わんさと春 靴どれにしようかな 鈴木和枝
   
京友禅ローン残つて花衣 髙田敏男
付馬や祇園はいつも花の宴 髙田敏男
【佳作】 十日目の牡丹の首は疲れ果て 髙田敏男
   
体力気力ガソ数不足五月闇 高橋きのこ
半世紀漕ぐこともなく半仙戯 高橋きのこ
【佳作】 番頭の禿頭光る風光る 高橋きのこ
   
春の夢白毫相(びゃくごうそう)となる眉間 田中 勇
老人の音を上げてゐる春の風邪 田中 勇
【佳作】 読書用老眼鏡買ふ暮の春 田中 勇
   
ロスからの曽孫のメール若葉風 田中早苗
祝杯を重ねさせてる桜鯛 田中早苗
   
【佳作】 犬掻きと猫掻き競ふプールかな 田村米生
ピンポンは舞ひの手振りや宿浴衣 田村米生
   
桜鯛めでたくないぞと新婦父 月城花風
【佳作】 夏近し隣家の笑ひよく届き 月城花風
春暑し温度計を二度見する 月城花風
   
【佳作】 賞味期限人にも欲しい新茶飲む 土屋泰山
八幡の白き衣の裾たぐる 土屋泰山
薄暑来てこっくりこっくり昼下がり 土屋泰山
   
【佳作】 ヤヤ荒れて満員御礼五月場所 飛田正勝
梅探り花も探りぬ法の寺 飛田正勝
母となりし子よ届かぬカーネーション 飛田正勝
   
六月の花婿さんは寂しそう 西をさむ
【佳作】 梅雨入の勝手に開く自動ドア 西をさむ
   
風がうまっメタボの言い訳鯉幟 花岡直樹
紫陽花の色で占う恋の色 花岡直樹
【佳作】 ビール泡見本はいつも雲の峰 花岡直樹
   
霾るや猫せはしなく毛繕い 林 桂子
夏花にバトンタッチや春の花 林 桂子
【佳作】 掃いても掃いてもため息の春落葉 林 桂子
   
【佳作】 獣舎でるパンダいつものサングラス 原田 曄
物入りの四月やれやれ暦繰る 原田 曄
おぼろなるわが影つれて路地の道 原田 曄
   
犬に留守任せて都踊りかな 久松久子
土の中の有象無象に穀雨くる 久松久子
【佳作】 少なくても年金もらひ憲法日 久松久子
   
桜餅葉つぱ食べれば通だとか 日根野聖子
【佳作】 歯応えのあるやなしやの春筍 日根野聖子
   
開花宣言見詰められたる一輪 廣田弘子
聖女をば悪魔と見なす桜かな 廣田弘子
【佳作】 短命の美し花片の空に消ゆ 廣田弘子
   
風光る老い先短い我が身にも    藤森荘吉
春眠し見ても忘れる夢ばかり     藤森荘吉
【佳作】 しあわせな家族そろつて春眠し 藤森荘吉
   
嬉嬉として猫の額や芝桜 細川岩男
【佳作】 切れ切れに何が何やら春の夢 細川岩男
板門店束の間初夏の平和かな 細川岩男
   
海抜の微増となるや黄沙降る 堀川明子
【佳作】 三合が四合に炊け豆ご飯 堀川明子
   
五月鯉口まるくして風を待つ 本門明男
【佳作】 持ち寄りの馳走の並びて花筵 本門明男
   
味噌田楽に木の芽をのせて日本画家 松井寿子
【佳作】 アケボノツツジに会いたい一心登りゆく 松井寿子
金泉の湯に癒やされる四月尽 松井寿子
   
老人の自撮り容認して郭公 松井まさし
その他大勢でわが鯉幟出演す 松井まさし
【佳作】 役人は皆及び腰苺つぶす 松井まさし
   
尾頭付き団体さまです白子丼 南とんぼ
【佳作】 ステテコのままではまづい妻の客 南とんぼ
「平塚」にらいちょう居ません星まつり 南とんぼ
   
蝌蚪の紐集めて昼のにぎり飯 椋本望生
【佳作】 花咲(わら)ふにきびほくろのにらめつこ 椋本望生
右にチョン前にチョチョンと蟻の列 椋本望生
   
平成の花咲じいさん四月馬鹿 村松道夫
宇宙人から名を呼ばれをり万愚節 村松道夫
【佳作】 恋猫の留守を尋ねる真顔かな 村松道夫
   
噴水の水に乗りたるゴジラかな  村山好昭
【佳作】 ステテコがステテコに話す田舎道 村山好昭
二日酔ひ歩きつかれて髪洗う 村山好昭
   
風光る限界村に郵便夫 百千草
葉桜や父の隣に母のゐて 百千草
【佳作】 失敗の三度目はなし松の花 百千草
   
【佳作】 セミヌードなりマネキンの更衣 森岡香代子
大袈裟に鳴き返してる雨蛙 森岡香代子
腕に寄りすぐに飛び立つてんとう虫 森岡香代子
   
父の日の父に押しつけお留守番 八木 健
【佳作】 兄として吹く草笛の突拍子 八木 健
絵を描けて文字は書けない花躑躅 八木 健
   
青蛙ペンキ塗り立て赤信号 八洲忙閑
孫の手は借りずにかくや玉の汗 八洲忙閑
【佳作】 飛び込ませ浮いてこいとはパワハラぞ 八洲忙閑
   
滝壺の底に太古の水眠る  八塚一靑
【佳作】 切り身でも生気みなぎる初鰹  八塚一靑
昆布刈る海がスープになる前に  八塚一靑
   
【佳作】 夢の中ばかり夢追ひ籐寝椅子 柳 紅生
人妻の上に倒れて運動会 柳 紅生
   
【佳作】 眉痒しこれがジンクス春の朝 柳澤京子 
桜咲く結弦パレード大歓声 柳澤京子
【佳作】 魔がさすか山口達也悔いる春 柳澤京子
   
春愁や風化の進むクラス会 柳村光寛
【佳作】 おや此所も女人禁制牛角力 柳村光寛
草臥れし靴の中よりなめくじり 柳村光寛
   
花粉警報町中仮面舞踏会 山下正純
【佳作】 天からの水辺に矢束花菖蒲 山下正純
   
来合はせて銀座に雨の柳かな 山本 賜
【佳作】 胡蝶蘭路上駐車の車から 山本 賜
   
早乙女にぴったり腰の媼どち 横山喜三郎
【佳作】 虚の中に埋もれてしまひ万愚節 横山喜三郎
混迷の世とは知らずに地虫出づ 横山喜三郎
   
【佳作】 鎧はがされ竹の子の素つ裸 吉川正紀子
蒲公英の強さをもらひ生きるなり 吉川正紀子
独特の香りが好きや柏餅 吉川正紀子
   
板門座めでたくはねよ鉦叩 吉原瑞雲
【佳作】 「寄ってけ」と婆のダミ声葭簀茶屋 吉原瑞雲
   
自転車の影の淡々霾れり 渡部美香
抱かれる吾子の歯白し花水木 渡部美香
【佳作】 半鐘の節が揺さぶる船渡御 渡部美香