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2019年3月の滑稽句
*今月の特選句・秀逸句以外の佳句を青字で表示しています。

冬鷗しけてくるまで遊ぶのか 相原共良
祈(ね)ぎ事の巫女さん嚔こらへてる 相原共良
猪鍋のもてなし役もご相伴 相原共良
ごみほどにたまらぬマネー四月馬鹿 青木輝子
歳の数食えば下痢する鬼の豆 青木輝子
初売や五着持ち込む更衣室 赤瀬川至安
四日はやATMに走りたる 赤瀬川至安
いいウンチ出たと喜ぶ初明り 赤瀬川至安
沈黙は金を教へるマスクかな 荒井良明
小春日のここに老婆ら女子会す 荒井良明
赤い顔してゐる子ども風邪の子ぞ 荒井良明
湯たんぽを赤子抱くよに抱かせをり 井口夏子
しばらくは雪を食べてるアスファルト 井口夏子
女房関白亭主無官で日々好日 池田亮二
立春やかかとも弾むウォーキング 石塚柚彩
節分や太巻き食べて胃のもたれ 石塚柚彩
はやぶさ2未知のRyugu春ろまん 石塚柚彩
八階や干し物の下の花の雲 泉 宗鶴
夜勤明けスーパームーンの霾曇(よなぐもり) 泉 宗鶴
寒肥ややつぱり落ちた泥酔者 伊藤浩睦
勤めの身初東雲のストライキ 伊藤浩睦
初寅や帝釈天に旅鞄 伊藤浩睦
封を切らぬ知らぬ仏の納税期 伊藤洋二
春雨や北玄関の道後の湯 伊藤洋二
春祭神輿重たくありにけり 稲沢進一
春の風後出しじやんけん負け続く 稲沢進一
遠足の列の伸びたり縮んだり 稲葉純子
仕舞ふ時離別させられ夫婦雛 稲葉純子
目配せに連鎖幾つもの梅開き 稲葉純子
冬セールインフルエンザ頂いて 井野ひろみ
恵方巻恵方知らねど美味きかな 井野ひろみ
季語にはあらず羽を切られし白鳥は 上山美穂
おしくらまんじゅう電線の寒鴉 上山美穂
何事もほどほどがよし歌留多とり 上山美穂
春動く土のもこもこしてゐたる 梅岡菊子
春寒し親しき人を失ひて 梅岡菊子
鏡台に春の愁ひを閉じ込める 梅岡菊子
驚いて鴨の飛び立つ水の音 梅野光子
年女気合を込めて豆を打つ 梅野光子
初雪の窓にキラキラ星印 梅野光子
切腹にならぬやう裂き塩引鮭 太田史彩
元朝の駅への道はブロードウェイ 太田史彩
書初の墨のたばしるしなりかな 太田史彩
学生ら風を抱へて暖房車 大林和代
AIよわたしの介護待たせて冬 大林和代
玉川や季節は梅から桜へと 大林和代
頂点を目指すトライに雪が舞う 小笠原満喜恵
寒鯉の息をひそめてをりにけり 小笠原満喜恵
トイレ立つ我慢も限界雪の朝 小笠原満喜恵
春障子梅の形の白ほのか 岡田廣江
瑠璃色の美し犬のふぐりの名にあれど 岡田廣江
豆の花飛び立つ白き蝶となり 岡田廣江
オリオンの腰の括れに嫉妬する 小川飩太
冬将軍ワンパターンで攻めてくる 小川飩太
初夢に観音様のあらはれし 金城正則
バレンタインカマス用意と強がりを 金城正則
春の野やガールフレンドゲットせん 金城正則
着ぶくれて鯔(とど)裸になっても鯔(とど) 久我正明
亀の子と亀の子束子日向ぼこ 久我正明
冬服のファスナー上げて首絞める 久我正明
退屈よミトンの中の親指は 工藤泰子
こきこきと葛湯のゆるび混ぜ返す 工藤泰子
倍の倍その倍も倍花八手 工藤泰子
如月のダビデの像の白き肌 桑田愛子
冬烏監視カメラを監視せり 桑田愛子
血の板の展示鼬の檻の中 小林英昭
雑炊のために開けとく腹の隅 小林英昭
すりへつてダッチロールをする絨毯 小林英昭
今朝もまた気になつてゐる名草の芽 近藤須美子
今は孫バレンタインのチョコレート 近藤須美子
蕾の多し今年の庭椿 近藤須美子
ていねいな言葉で逃げる水のごと 下嶋四万歩
掌のひらの人の字呑んで大試験 下嶋四万歩
痩せ猫の太っちょが好き恋の猫 下嶋四万歩
寒の入り追試の胃カメラ入り来ぬ 壽命秀次
初出勤短距離走に娘はバスに 壽命秀次
艶話ダルマストーブ他言せぬ 壽命秀次
あつさりと妻に賜る風邪の神 白井道義
平成を韋駄天走り春隣 白井道義
犬猫に上座を取られ日向ぼこ 白井道義
春の雲ふんわり載せてオムライス 水夢
今年また恋に疲るるバレンタイン 水夢
肉球の形の塚や日脚伸ぶ 鈴鹿洋子
輪切り大根ふんふら歌お上手ね 鈴木和枝
俎板の大根ほらふきながら逃げる 鈴木和枝
過去ががやがや集まって腰痛 鈴木和枝
帰り咲終活法話何の其の 髙田敏男
小説に犯罪数多山笑ふ 髙田敏男
春雨に又託(かこつ)けて傘はなし 髙田敏男
高層の窓に張り付く恋の猫 高橋きのこ
福は内だけして終はる高層階 高橋きのこ
冬籠机上の空論空回り 高橋きのこ
凍鶴や吾も一本の足で立つ 田中 勇
古里の方角を向き凍死せむ 田中 勇
寒風や絶叫の声運びくる 田中 勇
髭面の孫にも渡すお年玉 田中早苗
呆として畦に孫待つ春の暮 田中早苗
見せ場はすぐや幹赤き春紅葉 田中晴美
長いこと空振り雪の予報かな 田中晴美
立春や出歩き病の首もたげ 田中晴美
髭面のタトゥーのラガー泣きじやくる 田村米生
爪切りと孫の手を持ち日向ぼこ 田村米生
説教をされさうになり大くしやみ 田村米生
初雷に同調したる腹の虫 月城花風
干鰈焼く香で一献食べ一献 月城花風
初詣そろばん弾いて御賽銭 土屋泰山
乗り出して大根ばかり鍋つつき 土屋泰山
ルンルンンとランランラン気分春立ちぬ 土屋泰山
むしゃくしゃして見に行く冬の日本海 土屋虹魚
豆撒きや気づけば己が身が外に 土屋虹魚
ちょこの要るお酒とバレンタインかな 土屋虹魚
流行性感冒(はやりかぜ)引かぬ卒寿の医者嫌ひ 飛田正勝
大寒を叩く法蓮華経かな 飛田正勝
亥の年猪突猛進はや弥生 西をさむ
落第子大器晩成かもしれず 西をさむ
立春や有言実行できなくて 花岡直樹
ちょこちょこと数打ちゃ当るバレンタイン 花岡直樹
春ビール泡にプライドあることを 花岡直樹
リアル鬼スマートホンに封じ込む 林 桂子
福豆を子と取り合ふや殺気立ち 林 桂子
湯上りに実感したる春隣 林 桂子
スーパーの鬼の面付鬼の豆 原田 曄
缶焚火家組み立てる二三人 原田 曄
鷽替や重要指名手配書 原田 曄
豹を見て豹に見られて日向ぼこ 久松久子
首伸ばしきり春待つフラミンゴ 久松久子
ライオンにも老衰のあり園うらら 久松久子
シチュー煮る音のコトコト雪催 日根野聖子
蜂蜜の白頑なに冴返る 日根野聖子
祓うても背なにとりつく余寒かな 日根野聖子
老脚に目をつけてゐる冬の悪 廣田弘子
布団干し昨夜の悪夢たたきだす 廣田弘子
バレンタイン愛の重きはチョコの質 廣田弘子
熱燗や老いの五体を一巡り 細川岩男
止めど無く水つ洟落つ加齢かな 細川岩男
生きてるぞされど厳しや今日の寒 細川岩男
重力に背き水洟すすり上ぐ 堀川明子
膝掛けが邪魔でかじれぬ親の脛 堀川明子
締切の三日損する二月かな 堀川明子
満席の冬銀河より「しばし待て」 南とんぼ
屑籠にカーブ決まりて冬うらら 南とんぼ
嘘ちよつと混ぜてシミとる雛遊び 椋本望生
妻の愚痴口にくつつく雑煮かな 椋本望生
ハックションどうやら象に惚れたらし 椋本望生
五十年尻たたかれて姫始 村松道夫
マスクしてマスクの友に語りかけ 村松道夫
貧乏神運んで来たり空つ風 村松道夫
ぐつすりと寝てしまひたる初電車 村山好昭
歳のこと病気のことや賀状来る 村山好昭
正月の顔もなくなり老夫婦 村山好昭
よく眠ることも心得受験の子 百千草
昭和とはおらが青春小豆粥 百千草
おたやん飴が笑ひ転げる春隣 森岡香代子
梅の香や千里軽々越えて来し 森岡香代子
蕗の薹の女王地下茎の王宮に 森岡香代子
大声の朗読喉の寒稽古 八木 健
区別の出来ず雑草と名草の芽 八木 健
二ん月に追突されて三月へ 八木 健
山笑ふご当地富士の名を忘れ 八洲忙閑
モノクロをネガティブと言ふ春寒し 八洲忙閑
立春に春一番の椿事かな 八洲忙閑
公園でひとり冷たし逆上がり 八塚一靑
威張つてもひと山いくら鬼浅蜊 八塚一靑
雨の日の夢二風なる雪だるま 柳 紅生
睡魔との修羅場を演じ能始 柳 紅生
卒業す門より出さぬ通知表 柳 紅生
新年に平和を壊す安倍総理 柳澤京子 
豆まきも出来ぬ節分拾う豆 柳澤京子
春田に癒し白鳥クワックワックワッ 柳澤京子
いつの間にめんどくさくて飲む海鼠 柳村光寛
文化財守る放水冬の虹 柳村光寛
ラジオより「タンゴ碧空」雪の夜の 柳村光寛
鬼の面作り手投げるやらせ芸  山下正純
バレンタイン付けを払いて果報待つ 山下正純
節分の豆美味しくて鬼集う 山下正純
甘い汁揚げ大根に沁み透る 山本 賜
好き嫌いタイプにもあり酢牡蠣にも 山本 賜
中州には人語が分かる寒雀 山本 賜
老老の郷愁よびて恋の猫 横山喜三郎
年賀状遠き日の顔忘れをり 横山喜三郎
裸婦像の窪み艶めく雪解水 横山喜三郎
車好き免許返納日向ぼこ 横山洋子
鬼の豆開かずの間にも二三粒 横山洋子
猪は罠の有り処を知つてゐる 吉川正紀子
街路樹に吹く風冬を強調し 吉川正紀子
物の怪の一炊の夢寒き春 吉原瑞雲
いくさなき国の弥栄花の道 吉原瑞雲
流氷やたぐり寄せたき北の島 吉原瑞雲
七輪の煙もうもう扇がれる 渡部美香
ポン柑の香りの残る居間に入る 渡部美香
ランナーのファッション睨む寒鴉 渡部美香