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2017年11月の滑稽句

【佳作】 箱眼鏡地球の底を覗き込み 相原共良
天空へ去ぬるや燕の親子連れ 相原共良
すつぴんを隠す日傘のはや走り 相原共良
   
人生の不惑の四十穴惑い 青木輝子
【佳作】 年金者一匹分け合う痩せサンマ 青木輝子
   
【佳作】 ゆるやかな傾り(なだり)が好きよ曼珠沙華 青山桂一
人は言ふ葉見ず花見ず曼珠沙華 青山桂一
右左口(うばぐち)を過ぎて往還幾曲がり 青山桂一
   
雁渡し火野正平の及び腰 赤瀬川至安
どんな時も男が悪い九月来る 赤瀬川至安
【佳作】 永田町雀蛤となるならひ 赤瀬川至安
   
風の盆呼吸のやうに胡弓の音 荒井良明
【佳作】 ひょんの笛ひょんなことから好きになり 荒井良明
喪の家を指さす案山子笑ひ顔 荒井良明
   
コスモスの楽な姿勢は揺れること 井口夏子
新党のやけくそバッタ飛ぶは飛ぶ 井口夏子
【佳作】 秋の蚊の酔ったふりしてチクリ刺す 井口夏子
   
【佳作】 共白髪までとて髪染め枯尾花 池田亮二
天高し牛飲馬食のサラダ記念日 池田亮二
   
【佳作】 舞い込んだイナゴに孫が飛び出せり 石塚柚彩
ほうき草風にころりんごっつんこ 石塚柚彩
   
八十路来て道半ばたり枯木道 泉 宗鶴
ヤギケンをエノケンと紛ふ冬うらら 泉 宗鶴
【佳作】 歳時記や鳴いて秋蚯蚓は夏よ出でて春  泉 宗鶴
   
【佳作】 獣医科の新設されて馬の市 伊藤浩睦
秋風や死ぬなら今と思ふけど 伊藤浩睦
   
【佳作】 その日まで付いて行きます濡れ落葉 伊藤洋二
つくづくと小春日和の平和ボケ 伊藤洋二
団子より一寸一杯の返り花 伊藤洋二
   
花芒明日は風あり旅がある 稲沢進一
【佳作】 鰯雲浜の大漁とて久し 稲沢進一
朝顔に明日の色あり予感あり 稲沢進一
   
LED二百十日の闇照らす 稲葉純子
合掌をすべるは老僧秋彼岸 稲葉純子
【佳作】 長き夜や肝心なこと切り出せず 稲葉純子
   
高齢走二十メートル運動会 井野ひろみ
【佳作】 Jアラートそれがどうした芒原 井野ひろみ
穴惑ひ吾は年中惑ひけり 井野ひろみ
   
【佳作】 台風の中歩いたと冒険談 上山美穂
レモン汁サラダにはじける音軽し 上山美穂
どんぐりの穴を覗けばどんぐり虫 上山美穂
   
青みかんこれはハズレで酸つぱいかも 梅岡菊子
木守柿のひとつだけてふ孤独かな 梅岡菊子
【佳作】 灯火親しみ駄句を量産する 梅岡菊子
   
秋うらら庭掃く母の背の丸し 梅野光子
【佳作】 今は亡き夫とコスモス揺れてゐる 梅野光子
   
【佳作】 大袈裟に咳ひとつして松手入 越前春生
顔もあり足ある不思議秋寒し 越前春生
   
台風にシャワーキャップの御輿かな 太田史彩
【佳作】 秋桜DHA・EPA・DDT 太田史彩
   
【佳作】 男らがビルを解体秋日和 小笠原満喜恵
人と馬一体なれば天高し 小笠原満喜恵
血糖値などは忘れて葡萄狩 小笠原満喜恵
   
秋空やあかんべいする二枚舌 岡野 満 
【佳作】 からころと笑い転げる枯葉かな 岡野 満 
右左揺れる芒や恋心 岡野 満 
   
秋深む医者の言ひ分患者の都合 小川飩太
糸瓜棚あるじなしとて実の垂るる 小川飩太
【佳作】 パリコレを向かうに回し山粧ふ 小川飩太
   
小鳥来るトランプも来る日本国 加川すすむ
【佳作】 断捨離の踏ん切りつかぬ木の葉髪 加川すすむ
   
鉦叩き思ひ出しては鉦叩く 川島智子
銀木犀金より燻し銀が好き 川島智子
【佳作】 大空へ身の程知らぬ飛蝗跳ぶ 川島智子
   
【佳作】 曼珠沙華みんなで受ける再試験 久我正明
花嫁の第一候補青林檎 久我正明
   
月高し地球の空の行き詰まる   工藤泰子
蟷螂の鎌くくくくと大上段 工藤泰子
【佳作】 パンドラの箱から希望石榴笑む 工藤泰子
   
独り鳴きするのが好きでちちろ虫 桑田愛子
大型台風フォルテッシモの音を出す 桑田愛子
【佳作】 爽やかや期待されないてふ軽さ 桑田愛子
   
おふたりの尻に証拠の草虱 小林英昭
【佳作】 あられもないR指定の案山子かな 小林英昭
コスモスの風もないのによく揺れる 小林英昭
   
秋場所はチャンスと見しが怪我に泣く 佐野萬里子
彼岸の夜襲名披露こそばゆく 佐野萬里子
【佳作】 かぐや姫月を眺めて嘆く頃 佐野萬里子
   
【佳作】 墓拝む着信音の高らかに 下嶋四万歩
松茸のお礼を言っている夢か 下嶋四万歩
   
【佳作】 豊満の八等身の巨峰かな 壽命秀次
八等身外さないでよサングラス 壽命秀次
赤城嶺に由緒正しき雲の峰 壽命秀次
   
それとなく犯人像や夜長し 白井道義
【佳作】 沖目差すとき流燈のためらはず 白井道義
   
天高し超高速の滑り台 鈴鹿洋子
【佳作】 野間馬と再会の秋プリンセス 鈴鹿洋子
洪水で疲れぬ河や彼岸花 鈴鹿洋子
   
ジグザグに来る秋に栗の実コロリ 鈴木和枝
上を向いて咲くからコスモスと言える 鈴木和枝
【佳作】 夕陽つかまえていたカーブミラー 鈴木和枝
   
夕食におかまの中は栗ごはん 鈴木哲也
肌寒や一枚着たい帰り道 鈴木哲也
【佳作】 テキストとコーヒーそばの夜長かな 鈴木哲也
   
松茸の値札は光り顔曇り 髙田敏男
帯解きや着付け教室母の手で 髙田敏男
【佳作】 ぼろ市にまだ新しき擬い物 髙田敏男
   
肩凝るとFカップの友片時雨 高橋きのこ
策士策に自ら溺れ秋出水 高橋きのこ
【佳作】 それぞれに一家言ある新酒かな 高橋きのこ
   
幸不幸ないまぜに咲く曼珠沙華 高橋ユミ子
白髪の面影と会ふ秋彼岸 高橋ユミ子
【佳作】 名月や研ぎ澄まされる前頭葉 高橋ユミ子
   
露草や乙女から挨拶受ける 田中 勇
【佳作】 職務質問されてしまひぬ虫の闇 田中 勇
彼岸花あの世この世の道しるべ 田中 勇
   
猪首老い息子にすがり秋の旅 田中早苗
背を流し豊作語る病む夫に 田中早苗
【佳作】 秒読みの余命となりて温め酒 田中早苗
   
レモン切る縦に輪切りは駄目ですか 田村米生
【佳作】 神送る貧乏神だけ腰上げず 田村米生
   
嫁勤め忘れ秋茄子忘れまじ 月城花風
【佳作】 秋麗平日なんて恨めしい 月城花風
在庫あり新酒検索予算超え 月城花風
   
【佳作】 ドクターのストップ食らふ温め酒 飛田正勝
外つ国の人掻き分けて菊供養 飛田正勝
金木犀匂はぬ夫に匂ふ妻 飛田正勝
   
【佳作】 大盃に月を浮かべて一人酒 中井 勇
台風も隣国の圧進路変え 中井 勇
秋茄子味はまったく変わりなし 中井 勇
   
【佳作】 矢印となつて秋刀魚の骨残る 新島里子
トランプのひとり占ひ鵙高音 新島里子
ふた色のぶだうの房のランデブー 西岡幸子
   
【佳作】 金色堂出でて地上の薄紅葉 西岡幸子
頭垂れ台風堪へ二週間 西岡幸子
   
【佳作】 二度ならぬ三度も手水夜の長し 西をさむ
やや寒や財布に残る二千円 西をさむ
   
【佳作】 ダイエット日本に来る秋刀魚みな 花岡直樹
見てくれも字も渋そうな柿をむく 花岡直樹
秋迎え齢取るビールまだ元気 花岡直樹
   
夜這星冥王星はいま如何に 原田 曄
【佳作】 満月や魔女のまたがる箒過ぐ 原田 曄
ばあちゃんに油断めさるな放屁虫 原田 曄
   
【佳作】 七五三コスプレ役者になりきって 久松久子
台風の破れかぶれに太平洋 久松久子
   
【佳作】 充実の実は梨のことかぶりつく 日根野聖子
ホイッスルの音のきびきび天高し 日根野聖子
間引き菜の初々しさをおひたしに 日根野聖子
   
伊予美人とろけそうなり月仰ぐ 廣田弘子
【佳作】 秋夕焼体の芯まで染まりけり 廣田弘子
藍色の空を恋ひゐる曼珠沙華 廣田弘子
   
敬老の日老大国の嘆き節 細川岩男
台風に恫喝されし身の細る 細川岩男
【佳作】 天高しうつらうつらの老いの午後 細川岩男
   
番号で呼ばれ台風ワルになり 堀川明子
雨なれば中止虫時雨コンサート 堀川明子
【佳作】 刈り終えた途端解雇の案山子かな 堀川明子
   
【佳作】 胸張つて嫁御姿の捨案山子 本門明男
畦道にながなが帯の曼殊沙華 本門明男
   
美しき尼の声明秋の風 前田和男
侵入の経路は知らずちちろ虫 前田和男
【佳作】 希望てふ言の葉踊る百合の花 前田和男
   
満月に届くや穂高を唄ふ声 松井寿子
【佳作】 溶け合はず泉の水と雪解水 松井寿子
新築や栗の大木そのままに 松井寿子
   
花野ゆきガイド男娼風になる 松井まさし
【佳作】 運動会大家族に来し出前かな 松井まさし
菊人形ガイドの指に首抜かれ 松井まさし
   
社長室には絵本を置こう穴惑い 南とんぼ
【佳作】 どこぞの虫枕元まで来て鳴くな 南とんぼ
おでん鍋基地のチラシを鍋敷きに 南とんぼ
   
【佳作】 化けの皮剥げばあなたね新麹 椋本望生
稲を刈る喩へ意固地と言はれよが 椋本望生
紅葉着てノックしてみる濁世かな 椋本望生
   
【佳作】 角成れば馬と成りたる一茶の忌 村松道夫
亭主留守秋分の日の墓参り 村松道夫
   
【佳作】 天高し草に居並ぶ牛の尻 百千草
誰か待つ容(かたち)に揺るる月見草 百千草
吹けば飛ぶほどな約束草の花 百千草
   
天高し穴に落ちたる物忘れ 森岡香代子
山蒲萄わがままなりに肥りをり 森岡香代子
【佳作】 激痛のリバウンド呼ぶスポーツの秋 森岡香代子
   
名月に近付きたくて高層へ 八木 健
カーナビの美女に騙され秋の路地 八木 健
【佳作】 秋の蚊を打ち損じたる気弱かな 八木 健
   
風台風どこ吹く風の風小僧 八洲忙閑
【佳作】 喧嘩して地獄でほとけ神の留守 八洲忙閑
   
【佳作】 箸先の宝探しや栗ご飯 八塚一靑
草の実の飛んで哀しきアスファルト 八塚一靑
出来ることもう何もなく芒散る 八塚一靑
   
へそくりは非常袋に神の留守 柳 紅生
【佳作】 財布痩せ目は肥えてゆく文化の日 柳 紅生
   
【佳作】 秋祭り下手な唄でもアンコール 柳澤京子 
愛猫の寝床はいつしかリンゴ箱 柳澤京子
満腹のイクラ丼感謝せり 柳澤京子
   
待ちぼうけ秋の名のみの暑さかな 山下正純
【佳作】 人見知り名月出たり隠れたり 山下正純
背伸びして右にならえの彼岸花 山下正純
   
切られた西瓜は大抵三百八十円 山本 賜
【佳作】 集団を離れて咲いた曼珠沙華 山本 賜
   
マドンナは今は昔や敬老会 横山喜三郎
残り蚊やびんた張りをり己が頬 横山喜三郎
【佳作】 大花野鹿には読めぬ禁止札 横山喜三郎
   
神風が欲しい国難秋の陣 吉原瑞雲
永田町諸行無常の冬はじめ 吉原瑞雲
【佳作】 すすき野に独り気を吐く元議員 吉原瑞雲