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2017年6月の滑稽句

【佳作】 マネキンの先取りをする更衣 青木輝子
己が身もリフレッシュする更衣 青木輝子
   
風花はお身に渡せしわがしるし 青山桂一
波濤めく山の千枚はや青田 青山桂一
【佳作】 白線に白衿添へて卒業す 青山桂一
   
ひかがみの吊りさうになる三鬼の忌 赤瀬川至安
百千鳥サイン・コサイン・タンなんとか 赤瀬川至安
【佳作】 桜餅なんて幸せなんでせう 赤瀬川至安
   
てんと虫テンテンおっぱい母の字は  荒井良明
鯉のぼり「に」の字に泳ぐ青い空   荒井良明
【佳作】 ロロロロロ燕の子らは口あけて 荒井良明
   
ミサイルのレーダー抜けてつばくらめ 有冨洋二
【佳作】 母の日や一時休戦口喧嘩 有冨洋二
   
更衣脂肪がやたら目立ちます 井口夏子
【佳作】 脳みその鎖り解けぬ昼寝かな 井口夏子
   
【佳作】 純情乙女の落花狼藉衣更え 池田亮二
酔うて舞う愚者も賢者も酒中の仙 池田亮二
   
マスクして化粧代うく花粉どき 石塚柚彩
一輪も咲かずに桜祭かな 石塚柚彩
【佳作】 無風にて串焼きのごと鯉のぼり 石塚柚彩
   
つくし摘む川へ落ちても知らないよ 伊藤浩睦
【佳作】 四月馬鹿桜の枝の切られゐて 伊藤浩睦
   
梅雨寒に不飲酒戒の般若湯 伊藤洋二
【佳作】 歳時記の危惧種になりぬ濁り鮒 伊藤洋二
忖度は父の日の秘のプレゼント 伊藤洋二
   
午後からの部屋の明るさ白障子 稲沢進一
芯折れるシャープペンシル日永ふと 稲沢進一
【佳作】 竹の子や大きなものより買はれたる 稲沢進一
   
【佳作】 冷奴を描く三次元の立方体 稲葉純子
羊が一匹羊が二匹明易し 稲葉純子
   
家族留守ひたすら泳ぐ鯉のぼり 井野ひろみ
【佳作】 竿に添ひ休業日とす鯉のぼり 井野ひろみ
イケメンの阿弥陀を見付く京五月 井野ひろみ
   
こそばゆい手の平青蛙乗せて 上山美穂
【佳作】 子どもになりて子どもと喧嘩子どもの日 上山美穂
   
【佳作】 筆蹟はきつとあの娘や落し文 氏家頼一
多羅葉に女(ひと)の名を書く弘法忌 氏家頼一
   
子の夢を託し特大鯉幟 梅岡菊子
【佳作】 せせらぎのドビュッシーに河鹿のショパン 梅岡菊子
   
亡き夫の薔薇のトンネルくぐりけり 梅野光子
【佳作】 五月の巴里へ飛行機雲をほどきつつ 梅野光子
山肌は一足先の更衣 梅野光子
   
籐椅子に猫の見てゐる一人の餉 越前春生
つくづくと身の上ばなし更衣 越前春生
【佳作】 夜の百合開く秘めごと何もなし 越前春生
   
朝寝して出口忘れし模様替へ 太田史彩
【佳作】 立ち読みの読破悟られ春昔 太田史彩
   
【佳作】 筍の髭面剥けば優男 岡野 満 
五月雨や日がな一日スマホ漬け 岡野 満 
緑風や猫に聞かせる愚痴ひとつ 岡野 満 
   
鷹鳩と化し右寄りに思想変え 小川飩太
【佳作】 菜の花や身上つぶす三代目 小川飩太
   
メーデーや落雷予報耳にして 奥脇弘久
【佳作】 この里に赤児がひとり鯉泳ぐ 奥脇弘久
菖蒲湯にひとり静かに指を折る 奥脇弘久
   
【佳作】 母の日やおふくろ呼ばりされもして 加川すすむ
吊橋に老いらくの恋青嵐 加川すすむ
   
【佳作】 カーテンの小鳥の影絵よくしやべる 加藤澄子
人参の葉つぱを活けて眺めをり 加藤澄子
   
桜蕊はなの跡追ひ地を染むる 川島智子
朝食のサラダ・レタスを主役とす 川島智子
【佳作】 日毎鳴く鶯今日は谷渡り 川島智子
   
四月馬鹿狸親爺が猫被り 久我正明
【佳作】 水面に干す河馬の目鼻と夏の耳 久我正明
   
其処彼処地獄の蓋に占拠さる 工藤泰子
【佳作】 落ちさうな空を支へる花水木 工藤泰子
咲き満ちてランドマークの山法師 工藤泰子
   
長編のパラパラ漫画長閑なり 桑田愛子
まな板の玉葱土星めいて昼 桑田愛子
【佳作】 拝啓の後の続かず蝉時雨 桑田愛子
   
ストリップ・ティーズ真似たる蜃気楼 小林英昭
【佳作】 火遊びとちがふ野遊びなのよママ 小林英昭
菜の花の風もないのに揺れてゐる 小林英昭
   
鶯の途切れ鳴くかと時鳥 佐野萬里子
【佳作】 花菜摘む帰りに土手の土筆摘 佐野萬里子
ダウンコートクリーニングや花の冷 佐野萬里子
   
父母を自在に使ふ子どもの日 下嶋四万歩
藪蚊や酸いも甘いも吸ひ分けて 下嶋四万歩
【佳作】 厨房に一糸纏はぬなめくじり 下嶋四万歩
   
【佳作】 遠足が乗つ取つて居る天守閣 壽命秀次
集ひかな狭庭に蝶のやけに舞ふ 壽命秀次
   
【佳作】 筍の程よき太さ反り加減 白井道義
言ひ訳のための言ひ訳花疲れ 白井道義
場所取りの時間制限花の下 白井道義
   
清明や責任一つ墓終い 鈴鹿洋子
【佳作】 風止んで気力の失せた鯉のぼり 鈴鹿洋子
   
水筒の新茶の味比べ見る 鈴木哲也
昼めしにひやし中華にシューマイだ 鈴木哲也
【佳作】 春愁ひグラス一杯のゆず茶飲み 鈴木哲也
   
【佳作】 富山にも良薬は無し五月病 髙田敏男
逃水や高速道路直さねば 髙田敏男
道おしえ左にゆけば犬は右 髙田敏男
   
いつだってあるペットボトルの新茶かな 高橋きのこ
永き日や行ける所はジムスーパー 高橋きのこ
【佳作】 フェークニュース流れなんじゃもんじゃ咲く 高橋きのこ
   
【佳作】 スイトピーニ・三本手に男の子 高橋ユミ子
亀渡る高速道路なんのその 高橋ユミ子
うさものがたり若葉の色の絵本なり 高橋ユミ子
   
【佳作】 声あげる春の夢の怖さなるか 田中 勇
花祭縁のある人の出会ひを 田中 勇
逝く春の奈良大仏の声聴く気 田中 勇
   
やまんばとなり果てヽをり蕗の薹 田中早苗
【佳作】 応答は尻尾の振りよ日向ぼこ 田中早苗
   
【佳作】 四月馬鹿知つたか振りで道教ふ 田村米生
団子買ふだけの目的花の門 田村米生
   
【佳作】 初蝶の柔軟剤に惑わされ 月城美紀
遅き日やなだめすかせる腹の虫 月城美紀
   
【佳作】 早稲(わせ)・中稲(なかて)・晩稲(おくて)それぞれ子どもの日 飛田正勝
長生きをして見るものよ木瓜の花 飛田正勝
五月晴れ富士見橋より見えぬ不尽(ふじ) 飛田正勝
   
狙い撃ちはげた頭に青時雨 中井 勇
ひっこめた腹にも合わぬ更衣 中井 勇
【佳作】 太っ腹腹にためない鯉のぼり 中井 勇
   
枇杷の種ぽろりと本音洩らしたり 新島里子
月下美人に見向きもされず醜男は 新島里子
【佳作】 すすみゆく方が前足あめんぼう 新島里子
   
六月の花嫁の父滂沱(ぼうだ)せり 西をさむ
【佳作】 早乙女の腰の屈(くぐ)みも七十二 西をさむ
   
【佳作】 麦秋のバックで爆笑伊予の山 花岡直樹
二十四度目の端午に就職内定す 花岡直樹
立夏過ぎ本番直前生ビール 花岡直樹
   
平成のふわりと一日昭和の日 原田 曄
【佳作】 春眠やスマートフォンのかく鼾 原田 曄
   
噂にもあがらず嚔三回転 久松久子
【佳作】 遺影までカラーになりてうららけし 久松久子
目一杯年金もらひ山笑ふ 久松久子
   
それなりに人事落ち着き五月かな 日根野聖子
魔も邪気もさつぱり流し菖蒲の湯 日根野聖子
【佳作】 捨てられぬもののあれこれ更衣 日根野聖子
   
【佳作】 蛤や何に驚き口開ける 廣田弘子
すいすいと燕ゆったりと雲流る 廣田弘子
風光る絵の魔術師や君を恋ふ 廣田弘子
   
【佳作】 孑孑の池に食大漢の鮒 藤岡蒼樹
ダービーの蹄音消しぬひといきれ 藤岡蒼樹
太筆の墨の師範の夏袴 藤岡蒼樹
   
能天気花吹雪舞う風の中 細川岩男
【佳作】 花散らしとかく世の中きな臭や 細川岩男
新緑や逝ってみたいな此んな日は 細川岩男
   
【佳作】 すかんぽのぽんぽんの音させてゐる 本門明男
柱時計の時々とまる春の果 本門明男
風やめど欠伸のままや五月鯉 本門明男
   
白牡丹の部屋に入りたし蜂となり 松井寿子
【佳作】 突然のメールにときめき蛍の夜 松井寿子
鯉のぼりに出迎えられたる鹿の島 松井寿子
   
古こいのぼり商店街に垂らされる 松井まさし
【佳作】 日傘の中で舌を出しあう少女たち 松井まさし
片蔭の伝い歩きでシャイになる 松井まさし
   
親亀の上の子亀の上の視線 南とんぼ
みちのくの新緑ぽつぽつわわわかな 南とんぼ
【佳作】 五月病のふりして主婦をサポタージュ 南とんぼ
   
【佳作】 蝌蚪の国尾を失うて一人前 村松道夫
花良けれど語呂悪しきかなシネラリア 村松道夫
花冷えやこの世は常に裏表 村松道夫
   
【佳作】 手を逃れ空へと帰る凧 百千草
猫の子の見つかりたくてかくれんぼ 百千草
仮名文字に二種の順列蝌蚪の紐 百千草
   
金運や三つ指つきし雨蛙 森岡香代子
【佳作】 麦の秋静かに進むトラクター 森岡香代子
山蟻のくわえし翅のクネクネと 森岡香代子
   
まだ四月なのにせつかち五月病 八木 健
強引に亀を鳴かせて句をつくる 八木 健
【佳作】 むずがゆし蝌蚪になにかが生え始め 八木 健
   
【佳作】 夏立てば女もすなる色眼鏡 八洲忙閑
風薫る風来坊の出番かな 八洲忙閑
時の日や正午十二時零時打つ 八洲忙閑
   
友は散り問わず語りや翁草 八塚一靑
【佳作】 確実に塁を進めて春送る 八塚一靑
小満や出席とれば休みなし 八塚一靑
   
【佳作】 夏来る施設ナースに恋をして 柳澤京子 
薬剤師師を辞めヤクザ五月かな 柳澤京子
インフルエンザや娘の帰国みやげとは 柳澤京子
   
豪農の黒き柱に黒き蝿 柳村光寛
器量よしテレビの探す五月場所 柳村光寛
【佳作】 炎昼や伸びしろのある犬の舌 柳村光寛
   
酒盛りを傘下に覆す桜かな 山下正純
【佳作】 薫風の洗礼となり曲がり坂 山下正純
背伸びして肥えてゆくなりさやえんどう 山下正純
   
【佳作】 綺麗と迄言はれ逃げ切る蜥蜴かな 山本 賜
胡蝶蘭一色ビル開店の銀座 山本 賜
   
春雷に打たれし如し大賞句 横山喜三郎
改憲をほくそ笑みをり武者人形 横山喜三郎
【佳作】 まだ咲かぬ名所へ向ふ花見バス 横山喜三郎
   
【佳作】 顔映すほどに畔(くろ)ぬる律儀農 吉原瑞雲
半欠けの胃の腑ほしがる冷し酒 吉原瑞雲
深みどり同じ鉄路にワンマン車 吉原瑞雲