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2025年12月の滑稽句
*今月の特選句・秀逸句以外の佳句を青字で表示しています。

職業に貴賤はあらず勤労感謝の日 青木輝子
大晦日期待して待つ宝くじ 青木輝子
十一月の風に触れたる安堵かな 井口夏子
花芒狐のしつぽ見失ふ 井口夏子
満月は王子の抜け穴砂漠への 井口夏子
年の暮増える白髪を染めようか 池嶋久春
小雪や喪中葉書で歳を知る 池嶋久春
豆飯のあればご機嫌父帰宅 池田奈美子
白萩の少し零れて時を知る 池田奈美子
IT稲刈り地蔵も案山子もお邪魔虫 池田亮二
新米はシテ秋刀魚がワキで秋の膳 池田亮二
菊浮かせ高級にする大衆酒 伊藤浩睦
古米炊く日の丸弁当嫌はれて 伊藤浩睦
えびフライいつの間にやら名古屋飯 伊藤浩睦
兜虫やんちや鴉を突き返し 伊藤政一
ひとり酒火蛾一頭を侍らせて 伊藤政一
扨も扨も長靴の中ちちろ虫 伊藤政一
視線から逃れ炬燵に潜り込む 糸賀幸剣
子は長じサンタクロースになれぬ父 糸賀幸剣
動かざる水の重さや冬の空 稲葉純子
クローゼットよりいざ出陣の革コート 稲葉純子
雪だるまと生き写しだねはいパチリ 稲葉純子
近道の木の実避けるは難しく 井野ひろみ
小春がたくさん携帯の斜め上 上山美穂
りんご食む草食系の人となり 上山美穂
もてなしの夕紅葉かな旅の宿 卯之町空
出汁の香のほんのり甘き夜食かな 卯之町空
名月や月見団子は写メールで 梅野光子
コスモスとカーテン揺らす秋の風 梅野光子
草紅葉踏みしめ踏みしめ京の旅 梅野光子
爽やかや裸婦像のある遊園地 柄川武子
み吉野の月の雫に少し濡れ 柄川武子
鉦叩はたと止みけりそれつきり 柄川武子
心晴れ阿弥陀に被る冬帽子 遠藤真太郎
長老と初老が茶話クリスマス 遠藤真太郎
熊穴に入るや否やカタストロフィ 遠藤真太郎
ぽかぽかの冬の玄関蠅座る 太田辰砂
カレンダー九月のままに十二月 太田辰砂
秋の蚊のかゆさたつぷり残しけり 大林和代
天には低く吾には高し柿たわわ 大林和代
干いもをかむほどに郷近くなる 大林和代
阿波の地で阿波尾鶏食べ阿波踊 沖枇杷夫
文化の日文化会館休館日 沖枇杷夫
今月はカミさん居ません神無月 沖枇杷夫
文化学講座聴かうか文化の日 奥野元喜
芋よりも酒がお目当て芋煮会 奥野元喜
盗つ人も構へてしまふ冬構 奥野元喜
エアコンの効きを見上げる扇風機 朧 潤
浦島草AI美女も釣れますか 朧 潤
見栄つ張り恐れず屋根の柿をとる 加藤潤子
横になり休むコスモス揺れすぎて 加藤潤子
台風を刻々告げるラジオ深夜便 門屋 定
秋祭紙垂を揺らして神迎ふ 門屋 定
冬来るとりとめもない作句にも 門屋 定
桜たち高き所で謙虚かな 北熊紀生
サンタさん牛車でゆるりプレゼント 北熊紀生
能面の翁の構へ枯蟷螂 工藤泰子
秋日傘メリーポピンズなら飛ぶよ 工藤泰子
元気が出ます芋炊きと栗飯に 黒田恵美子
運動会の白線くつきりオニヤンマ 黒田恵美子
ハリハリシャキシャキ太秋柿の歯ごたえは 黒田恵美子
浅ましや末期のひと刺し初冬の蚊 不喰芋
霜月に台風が来て大雪も 不喰芋
夕暮れにカラスと帰ればゴミ置き場 不喰芋
おでんの手羽先恐竜の欠片とも 桑田愛子
プランターに野菊を咲かせ飼い慣らす 桑田愛子
角刈り丸刈り香りは同じ金木犀 桜井美千
ギョロ目して大サービスの祭り獅子 桜井美千
お供馬おかめも狐も獅子も舞ふ 桜井美千
新松子デラックスなる緑色 敷島鐵嶺
文化の日爪切るだけの誕生日 敷島鐵嶺
我が孫を靴みて探す運動会 壽命秀次
葡萄食む妻の眼の真ん丸に 壽命秀次
十一月の夜大根は太りきる 上甲 彰
給食のパン初鴨に投げてやる 上甲 彰
鈴生りの柿渋柿なら干柿に 上甲 彰
犬が喰う夫婦喧嘩や秋の暮 鈴鹿洋子
町医者の産科もこなす夜長かな 鈴鹿洋子
玄関に飾る木の実の二つ三つ 鈴鹿洋子
彼岸花触れて褒めて嫉妬して 鈴木和枝
どんな草にも名がある種もある 鈴木和枝
冬はこれ芋焼酎にモツ煮込み 曽根ともみ
クリスマス私はぜんざい餅二つ 曽根ともみ
吊し柿百個食む夫老い知らず 曽根ともみ
亥の子突く唄に遅れて亥の子突く 髙須賀渓山
文化の日隣のおばさん踊ってる 髙須賀渓山
「地上の星」歌う八十路や文化の日 髙須賀渓山
北風に第九をのせて暮れてゆく 髙田敏男
彼是もみんな運なり冬の虹 髙田敏男
凜凜しさやスタンドマイクを手に案山子 田代輔八
露時雨朝の鴉の黒光り 田代輔八
コンビニで酒と裂き烏賊照紅葉 田代輔八
新米食ふその高値には面食らふ 田中 勇
吾の足にまとはりつくや秋の蝶 田中 勇
ひやとひのスコップで追ひし穴惑 田中 勇
五百円フリマで売りしおでん鍋 谷本 宴
のど飴の空箱増える咳き込みて 谷本 宴
表裏裏表見せ柳散る 月城花風
かはらけの逸れる着地や冬近し 月城花風
日々健康新米の値は不健康 月城花風
虎造を風呂で一節鰯雲 土屋泰山
均等にいくつに切れるか栗羊羹 土屋泰山
OLがダッシュで席へ秋の終電 土屋泰山
山猿に子熊も数多柿泥棒 百目鬼強
初冬や犬猫走り競ふ路地 百目鬼強
山畑や青みばかりの冬構 百目鬼強
波音のなき湖に秋のこゑ 尚山和桜
きらきらと自転車行くや稲の秋 尚山和桜
女郎花すれ違ふ人少し待つ 尚山和桜
蚯蚓鳴き留守番電話点滅す 長井多可志
長き夜の電波時計どれも無言 長井多可志
満席の秋思のための木のベンチ 長井多可志
神の留守義父の介護に追はれけり 長井知則
退院の迎へ待つ間の日向ぼこ 長井知則
亥の子の跡の丸いくぼみに水溜まり 長井知則
出世欲どこかに忘れおでん酒 永井流運
全社員直立不動鶴来る 永井流運
豚バラと仲の良きかな新じゃがは 長尾七馬
ほくほくと熱き新じゃが芋煮会 長尾七馬
何やかや過ごしているうちカンナ咲く 長尾七馬
火焔あげ千尋下る櫨紅葉 西野周次
もてこいの連呼凄まじ荒御輿 西野周次
法螺吹きの天井知らず浜焚火 西野周次
猫じやらし子の摘みたがる家路かな 能登久美子
黍嵐同僚辞職すると言ふ 能登久美子
爽やかや自動運転バスに乗る 能登久美子
来てすぐに行く秋に出すイエローカード 花岡直樹
熊哀れ早よ冬眠の季節来い 花岡直樹
芋名月ポテトチップをビアの友 花岡直樹
廃業の店に残りし酢茎石 久松久子
故郷の山川思ひ葡萄食む 久松久子
灯り消し涼しさうなる遺影かな 久松久子
枯葉舞ふやつと身軽になれました 日根野聖子
凡の字は風の仲間か小春の日 日根野聖子
スープコトコト縫い物チクチク冬うらら 日根野聖子
長き夜やみんなでつぶす暇がある 藤森荘吉
手だれ技ワンクリックで稲を刈る 藤森荘吉
神の留守神のスマホに留守電を 藤森荘吉
チュウチュウの音の甘さよ熟柿かな 細川岩男
フジ林檎くっきり映えて陽のごとし 細川岩男
荒れ野にてコスモス一輪楚楚と立つ 細川岩男
刈田道野良猫軍団大行進 ほりもとちか
走る吾の後ろは無人運動会 ほりもとちか
少子化は誰のせいかや帰り花 ほりもとちか
献立に困った時の茸鍋 三木雅子
海へ打つ神社の太鼓浦祭 三木雅子
放課後の校庭広し蜻蛉群れ 三木雅子
寒暖差に襟を立てたり寝かせたり 南とんぼ
誰かつくって熊に聞かせる子守唄 南とんぼ
出鱈目が真面目に勝る木の実独楽 峰崎成規
古民家に絶滅危惧種竈猫 峰崎成規
骨のある漢が好む大海鼠 峰崎成規
「我が党は」てふ言葉遊びに藷焦げる 椋本望生
錆鮎もSDGsと言へまいか 椋本望生
浮きの先蜻蛉に貸してまた坊主 椋本望生
菊人形千両役者に水を差す 村越 縁
そぞろ寒昨日と今日を重ね着す 村越 縁
長き夜の足踏みをする万歩計 村越 縁
捨案山子お駄賃はまだいただかず 村松道夫
八十年変はらぬものあり天の川 村松道夫
熊に襲はるる令和の茸狩 村松道夫
Amazonの空飛ぶ絨毯届きけり 森岡香代子
太陽を握つたままの散紅葉 森岡香代子
セーターのトンネルぬけて俗の世に 森岡香代子
掘りたてをアピール泥付き大根は 八木 健
折らぬやう伸び上がりつつ牛蒡ひく 八木 健
俳句のひとつふたつを詠んで文化の日 八木 健
木枯が人工芝を吹き抜ける 八塚一靑
身構える蕎麦屋の前の真鴨かな 八塚一靑
十歳の子が懐かしむ七五三 八塚一靑
活花のオブジェで生きる枯蓮 柳村光寛
背に腹はかえられぬ人熊もまた 柳村光寛
足二本欠けて半値やずわい蟹 柳村光寛
電線にとまり十の字秋燕 山岡純子
秋の宵夢の中へとラララララ 山岡純子
正義とはアンパンマンが語る秋 山岡純子
草刈に虫の追われて鳥餌かな 山下正純
ながい残暑にのびて茸も長いざんしょ 山下正純
急降下秋を飛び越す今朝の冬 山下正純
となりから失礼します落葉たち 横山洋子
らっきょうの匂ひでわかる漬け具合 横山洋子
雲流る良い日悪い日日向ぼこ 横山洋子
光がはしゃぐ小春の木漏れ陽に 吉川正紀子
鼻が曲がるよ銀杏を踏んだ靴 吉川正紀子
木枯に破れ障子が泣いている 吉川正紀子
鼾の夫のもぐる蒲団は剥ぎ取られ 渡部美香
通院を渋る男の根深汁 渡部美香
閉経の歳を乗り越え小春かな 渡部美香
やつとやつとやつと会へたね君は秋 和田のり子
零余子採りパラリパラリと逃げて行く 和田のり子
につこりと柵に顔出す通草の実 和田のり子