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2017年5月の滑稽句

【佳作】 めでたしやさくら開花に沸く日本 青木輝子
泣き笑いドラマのありし四月尽 青木輝子
   
【佳作】 川床の岩盤の上亀あまた 青山桂一
青空に丁丁発止飛機ふたつ 青山桂一
草青む遊歩の域も広がりて 青山桂一
   
春眠を電気ドリルの音が触はる 赤瀬川至安
近藤勇渡部勇春闌くる 赤瀬川至安
【佳作】 ぼた餅を怖がつてゐる万愚節 赤瀬川至安
   
【佳作】 マリリンがスカート押さへ春きざす 荒井良明
美魔女をりて若き燕を傅かせ 荒井良明
   
【佳作】 へそくりは泡と消えたる四月かな 井口夏子
東西をせめて狂乱花吹雪 井口夏子
放屁のゆくへ白靴知ってをり 井口夏子
   
支離滅裂の枝ぶりもよろし木瓜咲(わら)う 池田亮二
【佳作】 犇(ひしめ)いて団塊老の日向ぼこ 池田亮二
   
鼻のカゼ花水花垂れ春の風邪 泉 宗鶴
【佳作】 八十路春ただひたすらのラストラン 泉 宗鶴
青春や春の万年青の若芽かな 泉 宗鶴
   
我ガ皇祖皇宗國ヲ桜散る 伊藤浩睦
舟賃を五文に値下げ春の川 伊藤浩睦
【佳作】 伊勢参耶蘇なんですと断られ 伊藤浩睦
   
急ぐべし我欲を切れば芯の春 伊藤洋二
【佳作】 行春や半導体のお灯明 伊藤洋二
鶏頭の啄んでゐる癪の種 伊藤洋二
   
電柱も電線もなし空に凧 稲沢進一
日の暮れて思ひ出す人白木蓮 稲沢進一
【佳作】 我古稀といふといへども春の朝 稲沢進一
   
制服を脱ぐや蝶の羽化のごと 稲葉純子
【佳作】 ドーナツの穴より覗き春の雲 稲葉純子
   
後続のパトカー左折春の闇 井野ひろみ
【佳作】 誕生日四月一日本当よ! 井野ひろみ
和菓子屋に桜か椿か餅迷ふ 井野ひろみ
   
プリクラの写真を卒業アルバムに 上山美穂
菜の花は重信川の髪飾り 上山美穂
【佳作】 ワンピース余寒の街を小走りに 上山美穂
   
春眠や顎を支へし石仏 氏家頼一
遠足の子の転がせし握り飯 氏家頼一
【佳作】 あつぱつぱ今ワンピース夏は来ぬ 氏家頼一
   
【佳作】 人間は欲のかたまり萬愚節 梅岡菊子
土筆摘むつくし一家をねこそぎに 梅岡菊子
横並びチューリップ美人のコンテスト 梅岡菊子
   
クローバの冠のせて女の子 梅野光子
【佳作】 花吹雪はかまの裾にからみつき 梅野光子
花曇りの空に恒彦旅立ちぬ 梅野光子
   
早々と北窓開ける子沢山 越前春生
反抗の智恵もさづかり智恵詣 越前春生
【佳作】 おしゃべりの終りがなくて桜餅 越前春生
   
くまもんを剥げば土偶や春の夢 緒方順一
ギヨエテと始まるチェロや春の夢 緒方順一
【佳作】 ぜんまいで動く幼や青き踏む 緒方順一
   
【佳作】 PMの風にダウンの鯉のぼり 岡野 満 
春灯やスマホに狂う子ども部屋 岡野 満 
山つつじ萌えて気を引く恋心 岡野 満 
   
一万と九年面壁亀鳴けり 小川飩太
【佳作】 手の届く所まで来し彼岸かな 小川飩太
   
いつぱしの口きく車内新社員 加川すすむ
どつこいしよ隣も老いの花筵 加川すすむ
【佳作】 桜湯に浮かぶ両家の美辞零句 加川すすむ
   
春眠のできぬ頻尿生欠伸 川島智子
【佳作】 携帯もスマホもなくて長閑なり 川島智子
福島の天・人災や三・一一 川島智子
   
春の星高梨沙羅の尻が飛ぶ 久我正明
【佳作】 ものの芽や口に合うもの合わぬもの 久我正明
目薬は月の雫や花粉症 久我正明
   
【佳作】 啓蟄の刷新人事うごめけり 工藤泰子
消えゆくは飛行機雲か春おぼろ 工藤泰子
   
幼名はロベルトと言ひ日向ぼこ 桑田愛子
【佳作】 水漏れのポツリポツリの春の水 桑田愛子
知る人のことごとく去り花は葉に 桑田愛子
   
下萌というて娘は頬を染め 小林英昭
踊り子を離れぬ蝶に野次が飛ぶ 小林英昭
【佳作】 艶つぽき縁切寺の落椿 小林英昭
   
スーパーにも褐色のまま新若布 佐野萬里子
枝垂梅枝垂るる枝も直線に 佐野萬里子
【佳作】 買置の馬鈴薯芽吹き緑化せり 佐野萬里子
   
亀鳴くや信じるものは騙される 下嶋四万歩
【佳作】 あの世とは遠くて近しかぎろひぬ  下嶋四万歩
   
【佳作】 埃しか付かぬ品買ふ骨董市 壽命秀次
春旅の寝台列車寝付かれず 壽命秀次
   
【佳作】 物臭な男やもめや春炬燵 白井道義
譲られし優先席や花粉症 白井道義
方便の問診票や春愁ふ 白井道義
   
【佳作】 百万円贈った返した四月馬鹿 鈴鹿洋子
春愁や花粉薬疹アレルギー 鈴鹿洋子
   
年度替り身ぶり手ぶりの農業経営論 鈴木和枝
【佳作】 農業日誌 ナスの芽なかなか出てこない 鈴木和枝
ごちそうはないがぢぢばば元気 鈴木和枝
   
春一番車に乗って営業に 鈴木哲也
【佳作】 スーツ着て業務対応春の風 鈴木哲也
ズボン履きYシャツ着てゆく彼岸かな 鈴木哲也
   
昼の酒頭の中は蜃気楼 髙田敏男
抜参土産配ってばれにけり 髙田敏男
【佳作】 啖呵売暮れりゃ光ると蛍売 髙田敏男
   
【佳作】 だまされてだましそこねて万愚節 高橋きのこ
バカヤロウ車で叫ぶ春愁 高橋きのこ
閣閣と蛙はなくとおしえらる 高橋きのこ
   
春の日の釜ヶ崎燃えるなりけり 田中 勇
ひやとひの選挙を出たる春の朝 田中 勇
【佳作】 西成署のてんやわんやよ春の夕 田中 勇
   
首相には悩みの尽きず木下闇 田中早苗
かくもまあ荒畑中の母子草 田中早苗
【佳作】 うららかや脳の回線乱れたる 田中早苗
   
【佳作】 しゃぼん玉吹くのも顔のストレッチ 田村米生
春雷の一喝烏鳴きやめり 田村米生
   
桜花そんなに急いで散らないで 津田このみ
【佳作】 桜散る人の心が重たくて 津田このみ
親は子を子は親喜ばす子どもの日 津田このみ
   
星になる齢祝ふや四月馬鹿 飛田正勝
【佳作】 加害者も被害者もみな花筵 飛田正勝
   
古都の春和服美人の外国人 中井 勇
【佳作】 夢うつつ起きたつもりの大朝寝 中井 勇
ゆったりとただゆったりと春の暮 中井 勇
   
スマホ片手にせつかくの花の下 新島里子
【佳作】 舌出していたづら好きの浅蜊らし 新島里子
蛇穴を出でてはてさてきなくさし 新島里子
   
想像のつかぬ葉桜見にゆくか 西をさむ
【佳作】 メーデーの手持無沙汰のお巡りさん 西をさむ
   
【佳作】 花開きここにもあったか桜の木 花岡直樹
花冷と冷たさ競うビールかな 花岡直樹
   
菜の花忌妻は徳川吾は石田 原田 曄
【佳作】 沈丁花リバーシブルを裏返す 原田 曄
   
渡り鳥迷ふ旅行社倒産す 久松久子
【佳作】 揚雲雀雲を摑みに行つたきり    久松久子
   
【佳作】 春の昼秒針音てふ催眠術 日根野聖子
初桜くすつと笑つたやうにかな 日根野聖子
   
潔よし乙女椿の散りぎわは 廣田弘子
【佳作】 春ですね恋猫闇に飽きもせず 廣田弘子
一面に敷きつめ菜の花の黄のシート 廣田弘子
   
旋盤の真鍮切粉陽炎へり 藤岡蒼樹
【佳作】 菜種梅雨ドリンク剤添ふ置き薬 藤岡蒼樹
マンションの寡婦細き目の陶(すえ)の雛 藤岡蒼樹
   
卒業の子に母の照れ笑い 細川岩男
【佳作】 朧月ファースト政治夢果てぬ 細川岩男
血税と豊洲の春や雨に散る 細川岩男
   
【佳作】 飛梅の咲き終へてなほ匂ふかな 本門明男
春眠の続き道後の湯につかり 本門明男
   
薬師如来はファンに囲まれ乳母桜 松井寿子
うぐひすはベエトウベンが好きらしい 松井寿子
【佳作】 白木蓮ランドマークとなってゐる 松井寿子
   
ヤクルトレディと四月馬鹿をし合いけり 松井まさし
花冷や大仏の胎内で温め合う 松井まさし
【佳作】 鯉のぼり引っ掛けドローン目を回す 松井まさし
   
【佳作】 雨の中それでも意地の花見酒 南とんぼ
花衣解けば付け文否鼻紙 南とんぼ
食べた数今年も負けていちご狩り 南とんぼ
   
【佳作】 測る度違ふ薄暑の太つ腹    椋本望生
四月馬鹿戸籍探しに三途まで  椋本望生
帳尻の疣痔を合はす四月馬鹿  椋本望生
   
【佳作】 目高浮く春一番もなんのその 村松道夫
春泥に足をとられて大統領 村松道夫
山笑ふ浜名の湖(うみ)の声変り 村松道夫
   
【佳作】 巣作りの燕にエール惜しみなく 百千草
復興の道遥かなり蓮華草 百千草
卒業の最後のひとり見送る樹 百千草
   
一寸の言い分聞きし手打ちの蚊 森岡香代子
五線譜をはみ出てをりぬ花吹雪 森岡香代子
【佳作】 窓際で騒ぎ立てゐる迷子蜂 森岡香代子
   
筍のお裾分けをばお裾分け 八木 健
葱坊主カラオケマイクのかたちして 八木 健
【佳作】 恋猫の求愛万国共通語 八木 健
   
【佳作】 禁断の恋も生まれて花むしろ 八洲忙閑
危な絵のごと裾の乱るる青嵐 八洲忙閑
   
蜥蜴いざアドベンチャーと穴を出づ 八塚一靑
不機嫌の妻に猫なで連翹忌 八塚一靑
【佳作】 君の名はネーブル問われ慣れてをり 八塚一靑
   
【佳作】 卒業期女房も初期化してみたい 柳 紅生
毒舌の御毒見役の花の宴 柳 紅生
   
愛猫にふられし戻る初夏の旅 柳澤京子 
好物のリンゴ突きしメジロかな 柳澤京子
【佳作】 施設へと心の拒絶初夏の朝 柳澤京子
   
【佳作】 出立にひと役買ふや名残雪 山下正純
奥寺に光り満たすや乳母桜 山下正純
   
三月の来客赤い深海魚 山本 賜
【佳作】 ひきがへる吾も大学の裏に住む 山本 賜
   
艶聞も咲かせてをりぬ花筵 横山喜三郎
認知症演じもしては木の葉髪 横山喜三郎
【佳作】 早乙女はもともと腰の曲がりをり 横山喜三郎
   
情を張り春の賜杯を抱く力士 吉原瑞雲
【佳作】 草矢にてコケの浅知恵象を撃つ 吉原瑞雲