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2018年4月の滑稽句

春一番暴走をしてとんずらし 青木輝子
【佳作】 地獄なら退屈知らず四月馬鹿 青木輝子
税金に音波探知機四月馬鹿 青木輝子
   
落ちるもの多くはあれど返り花 青山桂一
【佳作】 欲を張り溝蓋にまで冬の花 青山桂一
   
春大根切るを躊躇ふことのあり 赤瀬川至安
【佳作】 鼻を擤む又鼻を擤む雨水かな 赤瀬川至安
竜天に登る小平奈緒は金メダル 赤瀬川至安
   
【佳作】 味噌つかすの末子見てゐるクロッカス 荒井良明
春風やフクシマ原発睥睨(へいげい)す 荒井良明
花見酒肴のハムを食む宴 荒井良明
   
【佳作】 冴え返るつっと戻りし四畳半 井口夏子
雪だるま今宵雪女を待ってをり 井口夏子
   
【佳作】 単眼にして千里眼なりルドンの目 池田亮二
スカートの高々ひるがえり春一番 池田亮二
   
如月や脳トレ大炉逆勝手 石塚柚彩
【佳作】 白魚飯やたら黒目が目立ちをり 石塚柚彩
老二人炬燵出さずに春となる 石塚柚彩
   
北見れば常呂狭しと冬五輪 泉 宗鶴
春場所や番外ニュースもうごめん 泉 宗鶴
【佳作】 水ぬるむ金魚鉢に猫落ちて 泉 宗鶴
   
復活祭何故か毎年日曜日 伊藤浩睦
腰痛の腰の痛さよ春遅し 伊藤浩睦
【佳作】 春雷や電気で動くテレビ消し 伊藤浩睦
   
【佳作】 唱歌とは一年生の恩のこと 伊藤洋二
金糸雀よ失念も良し花の宴 伊藤洋二
あげひばり舞ふや仕合せお幸せ 伊藤洋二
   
友人は万歩計とて春の泥 稲沢進一
お湯少し足して私の蜆汁 稲沢進一
【佳作】 ボタンかとみえてつまめば放屁虫 稲沢進一
   
【佳作】 朝寝して女庄助さんとなる 稲葉純子
白酒や大人の味の入門編 稲葉純子
   
【佳作】 すまし顔笑顔を見たし雛の顔 井野ひろみ
スマホより冬季五輪の金の数 井野ひろみ
   
浮遊空間目借時のバスの中 上山美穂
【佳作】 イガイガのノドにしみじみシジミ汁 上山美穂
   
三椏の花や三叉路分岐点 氏家頼一
風船を持つ子の鼻にもう一つ 氏家頼一
【佳作】 農園に人の数より蝶の数 氏家頼一
   
霾や記憶のところどころ薄れ 梅岡菊子
【佳作】 年寄りの冷や水や春泥を跳ぶ 梅岡菊子
鳥帰る北へ震へる磁石の針 梅岡菊子
   
春霞む窓より沖の船望む 梅野光子
【佳作】 空き家にも春の日差しのほっこり感 梅野光子
白たなびかせ春昼の水平線 梅野光子
   
【佳作】 茶柱や尻ぶって出す受験の子 越前春生
朝市に浮かれ出でたるシャボン玉 越前春生
   
【佳作】 春苺口は大きく開けるべし 太田史彩
ベランダを囁く五粒鬼は外 太田史彩
猫の恋そつぽ向きたる雌と雄 太田史彩
   
【佳作】 流行と言えどインフルエンザには乗れず 小笠原満喜恵
白鳥や堀の氷にたぢろげる 小笠原満喜恵
早春を競う愛馬の息荒らし 小笠原満喜恵
   
【佳作】 大穴を狙ってばかり猫の恋 小川飩太
マスクしてタレントぶって無視をされ 小川飩太
   
啓蟄を待てずグーグー腹の虫 加川すすむ
馴初めは忘れましたよ四月馬鹿 加川すすむ
【佳作】 歓迎会残業ですかと新社員 加川すすむ
   
寒風を老いの悲鳴ときく夜かな 川島智子
【佳作】 日脚伸ぶ反比例して身のちぢむ 川島智子
啓蟄や老いの出番と動き出す 川島智子
   
【佳作】 義理と人情ばかりバレンタインデー 久我正明
大福の豆が飛び出る木の芽どき 久我正明
   
【佳作】 AIにいつ抜かれるか目貼り剥ぐ 工藤泰子
佐保姫の気まぐれ模様グラデーション 工藤泰子
日の永さ半跏思惟像のポーズして 工藤泰子
   
薬飲む前にも薬朧の夜 桑田愛子
春ショールまとへば風の形なる 桑田愛子
【佳作】 紙雛の紙一枚の強さかな 桑田愛子
   
ひらがなになつていちやつくてふつがひ 小林英昭
モザイクを切らし霞で間に合わせ 小林英昭
恋猫の身も世もあらぬ声をだし 小林英昭
   
【佳作】 落椿首輪としたる思い出よ 近藤須美子
水仙の名所夕日に染まりたる 近藤須美子
   
期待以上平昌五輪のメダル数 佐野萬里子
初めての女子カーリング銅メダル 佐野萬里子
【佳作】 吹雪中祈りたるジャンプの飛距離 佐野萬里子
   
禿頭の艶のいや増す芽吹き時 下嶋四万歩
【佳作】 地虫出て東京タワー仰ぎ見る 下嶋四万歩
   
【佳作】 落ち度なき豆腐哀しや針供養 壽命秀次
赤城嶺の鼻息尖り干大根 壽命秀次
   
すべからく年功序列日向ぼこ 白井道義
【佳作】 声変りして凱旋の恋の猫 白井道義
天井にスプリンクラー冴返る 白井道義
   
【佳作】 引き継いだ雛を飾る後の妻 鈴鹿洋子
堀端を曲がる電車や一の午 鈴鹿洋子
   
【佳作】 ヒラヒラパタパタスタッフ募集の赤い文字 鈴木和枝
椿一輪シニア割引き床屋です 鈴木和枝
   
鬼は外言われて鬼の仁王立ち 髙田敏男
【佳作】 向う傷気性激しき猫の妻 髙田敏男
   
【佳作】 春浅し電車のをんな席変はる 田中 勇
一張羅たちはためらふ雨水かな 田中 勇
路地裏に人力車ある浅き春 田中 勇
   
漢とは昭和の時よ枯蟷螂 田中早苗
鰭酒より怖きものなり女子とは 田中早苗
【佳作】 退職金取られて離婚羽抜鶏 田中早苗
   
【佳作】 畦火煽ふ消防団の法被着て 田村米生
春泥の犬の顔拭く濡れ雑巾 田村米生
   
春嵐嫌なことでもあったのかい 月城花風
【佳作】 啓蟄や土のもぞもぞ鼻もぞもぞ 月城花風
春一番自転車起こしまた倒し 月城花風
   
光春の文春砲にひれ伏して 土屋泰山
【佳作】 もりかけの注文受けて春炬燵 土屋泰山
鶯やもうほっとけよ甲斐性もなし 土屋泰山
   
【佳作】 頻尿やとぎれとぎれの春の夢 飛田正勝
滑り止め決まる一浪二月尽 飛田正勝
   
坊さんのあみだ飛ばして風光る 西をさむ
清明や馬券買うにも神頼み 西をさむ
【佳作】 校庭の隅で振られて桜冷え 西をさむ
   
【佳作】 高価なるキャベツの味を蝶に聞く 花岡直樹
触れずとも旬鮮わかる鰆かな 花岡直樹
春ビール泡の見本は綿の雲 花岡直樹
   
【佳作】 鳥たちの着地にいぢわる春嵐 林 桂子
啓蟄や残酷な鳥待ち受ける 林 桂子
春らしくないといはれて悄気る春 林 桂子
   
オレオレへ俺だと返す万愚節 原田 曄
【佳作】 老人へ分け入る老人春動く 原田 曄
入学願書受付嬢の素っ気なく 原田 曄
   
【佳作】 空缶のころころ笑ふ春の風 久松久子
うららかや猫も笑顔になってをり 久松久子
春宵や亡夫にお休みなんてさ 久松久子
   
私は塵のひとつよ春嵐 日根野聖子
生き物は眼をしばたたく春の塵 日根野聖子
【佳作】 空中の一本道を鳥帰る 日根野聖子
   
【佳作】 本当を隠した顔や初鏡 廣田弘子
初旅と言えど巡りは地図の上 廣田弘子
   
【佳作】 雪が舞うハーフパイプで人が舞う 細川岩男
冬五輪盥廻しやメダリスト 細川岩男
首の無き首にマフラー減り込ませ 細川岩男
   
【佳作】 余り物にしては豪勢なる余寒 堀川明子
生きている証拠は鼾朝寝の子 堀川明子
   
オリンピアの表彰台の春一番 本門明男
【佳作】 補聴器の電子音なる初音かな 本門明男
   
【佳作】 涙目を仕掛けられたり四月馬鹿 松井まさし
過活動膀胱抱え春の闇 松井まさし
大蛇のように砂丘くねらせ蜃気楼 松井まさし
   
日射しよくすぐれ冬将のわきの下 南とんぼ
茶箱から飾らぬ雛の咳払い 南とんぼ
【佳作】 春の額に傘寿のニキビほほほほほ 南とんぼ
   
風邪ひきと施錠の中の艶な声 村松道夫
二人して離れで聞かむ初音かな 村松道夫
【佳作】 弟の逝くや亀鳴く非業の死 村松道夫
   
記憶との戦ひの日々黄砂降る 百千草
若作りしていたい日の春満開 百千草
【佳作】 こはもてのあいつのこころあたたかし 百千草
   
持ち上げる箸よりこぼれ白子かな 森岡香代子
【佳作】 安心はみんなと同じつくしんぼ 森岡香代子
春光やまつさらの釘の頭 森岡香代子
   
【佳作】 花粉症泣いているんじやありません 八木 健
音もなし針より細き春の雨 八木 健
サングラス春光溢るる街を行く 八木 健
   
【佳作】 八木節の次郎長伝や山笑ふ 八洲忙閑
てんつくてん風船玉が天を衝く 八洲忙閑
花冷えや小便小僧は頻尿か 八洲忙閑
   
【佳作】 芽のうちに摘んでごめんね初蕨 八塚一靑
清明の日に図らずも休肝日  八塚一靑
春の蚤ひかりの原子かと思う 八塚一靑
   
蝶の昼自薦他薦の時世の句 柳 紅生
【佳作】 春の夢電波届かぬところにて 柳 紅生
   
雪解けてきのうと同じ川の音 柳村光寛
春風や受け流してる馬の耳 柳村光寛
【佳作】 釦つけ母に教わり進学す 柳村光寛
   
【佳作】 大の字の判を押しつつ初スキー 山下正純
残冬のあがきそのくせ春一番 山下正純
春一番凡夫の才をあざ笑ひ 山下正純
   
【佳作】 ここがいい出窓気に入るヒヤシンス 山本 賜
ポリバケツ少し離れて枝垂梅 山本 賜
   
【佳作】 新聞に挟まれ春がどさり来る 横山喜三郎
失禁もままよと徘徊猫の恋 横山喜三郎
厄落し帰路倍返し背負ってくる 横山喜三郎
   
【佳作】 ゼイゼイと民が咳き込む申告期 吉原瑞雲
青田晴れきょうは何の日人群れる 吉原瑞雲
肩ごしにあやして泣かすサングラス 吉原瑞雲