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2017年8月の滑稽句

期待して寝て待つ果報大昼寝 青木輝子
【佳作】 時と金浪費するなと道おしえ 青木輝子
古妻の一打で仕留める油虫 青木輝子
   
抱き合ふ鳥模様ある夏のれん 青山桂一
【佳作】 傘という字に似せ松を夏に詰む 青山桂一
岩二つ網で結びて夏至近く 青山桂一
   
金持ちは椿山荘の黒揚羽 赤瀬川至安
六月を煮るか焼かうかジャイアンツ 赤瀬川至安
【佳作】 会心の当たりゲッツー若葉風    赤瀬川至安
   
【佳作】 加賀藩の篝火かかぐ鵜舟かな 荒井良明
白無垢のジューンブライド歩む白 荒井良明
   
玉の汗消耗してますエネルギー 井口夏子
なめくぢり背負ふものなし風来人 井口夏子
【佳作】 あばら骨折れて昭和の渋団扇  井口夏子
   
牡丹散って地べたに赤い曼陀羅絵 池田亮二
【佳作】 父の日や痩せても枯れても親の脛  池田亮二
   
【佳作】 母の日に父の日も来る酒二本 石塚柚彩
梅雨入りの日だけ大雨その後晴れ 石塚柚彩
梅雨の入り入籍したとラインフォト 石塚柚彩
   
骨シンチわが身の骨に夏寒し 泉 宗鶴
色変わり得ては議員と雨蛙 泉 宗鶴
【佳作】 蓮池や来光見たさの午前四時 泉 宗鶴
   
年頃の娘のバナナ食ぶ姿 伊藤浩睦
四百円の氷ばかりのアイスティ 伊藤浩睦
【佳作】 チョコバナナ食べて似たよな糞の出て 伊藤浩睦
   
【佳作】 半額の刺し身に添ひし紫蘇のつま 伊藤洋二
ときめくや追い越しざまの黒日傘 伊藤洋二
   
酒断ちてすでに三年仏法僧 稲沢進一
不幸かと思へば不幸閑古鳥 稲沢進一
【佳作】 出会ひありいつしか別れソーダ水  稲沢進一
   
【佳作】 開けられて腹を覗かれ冷蔵庫 稲葉純子
新品の風張り替へし網戸より 稲葉純子
   
ウィンナーと幼子拾ふ花柘榴 井野ひろみ
【佳作】 半夏生咲けば拝観値上がりす  井野ひろみ
   
夏の夜ミーヤの幽霊かもしれないな 上山美穂
【佳作】 身構えた台風かすりもせずに去る 上山美穂
   
落し文今か今かと待ち惚け 氏家頼一
後戻りしては進むや盆踊 氏家頼一
【佳作】 ジャングルに丸腰となる敗戦日  氏家頼一
   
【佳作】 熱帯夜枕も七転八倒の   梅岡菊子
竹夫人納戸の隅に出番待つ 梅岡菊子
白粉にあらず鱗粉夜の蛾のふりまくは 梅岡菊子
   
【佳作】 幼子の帯揺れてゐる土曜市   梅野光子
子ら覗く梅雨晴の水たまり 梅野光子
かき氷食べて染まりし孫の舌 梅野光子
   
氷菓子男ばかりがたそがれて 越前春生
【佳作】 夏座敷のぞき遊びの幼き日 越前春生
   
昼暑し捨つるも買ふもお金かな 太田史彩
夏の夜のチャップリン的ビーン的 太田史彩
【佳作】 髪洗ひ猛者となりたる一人の夜   太田史彩
   
電線や巣立ちの燕五羽並べ 小笠原満喜恵
【佳作】 船頭の声に惚れ惚れ夏燕 小笠原満喜恵
   
ゆるキャラがひと休みしてかき氷 岡野 満 
【佳作】 緑陰に噂話の続きけり   岡野 満 
縁日の金魚すくいで見初められ 岡野 満 
   
小次郎の切つ先躱す燕の子 小川飩太
【佳作】 犬掻きに抜かれる爺のクロールかな 小川飩太
   
【佳作】 噴水の飛沫が狙ふ二人かな 加川すすむ
雷神よ老いても我は男なり 加川すすむ
耳鳴りとコラボ気取りの蝉時雨 加川すすむ
   
【佳作】 軒下に夫の愛せし蝦蟇の裔 川島智子
短夜や老いて悩みを希望とす 川島智子
   
【佳作】 犬の足ヒールに踏まれ夏至の月 久我正明
銀行の大きな扉黄金虫 久我正明
   
紫陽花の化学変化と言はれても  工藤泰子
ぷつぷつとまたぶつぶつと額の花 工藤泰子
【佳作】 源氏名のやうに紫陽花色変へる  工藤泰子
   
ワイパーのデュエットキュキュキュ梅の雨 桑田愛子
夜更けまで働く我は鵜飼いの鵜 桑田愛子
【佳作】 ここからは本当の私夏休み  桑田愛子
   
水中花水に抱かれてうつとりと 小林英昭
【佳作】 せつかくのところへ藪蚊きてタイム  小林英昭
大奥に御手の付かない冷蔵庫 小林英昭
   
【佳作】 蟻の列まづ色を見て形見て 佐野萬里子
台風より梅雨前線大脅威 佐野萬里子
都議選や応援演説逆効果 佐野萬里子
   
【佳作】 人間をはみだしさうな酷暑かな 下嶋四万歩
白靴の我が父母のハーフかな 下嶋四万歩
   
人寄せの手先に植うる古代米 壽命秀次
卒寿過ぐまだひよつこと生身魂 壽命秀次
【佳作】 甚平の肩書き好きよ名刺出し 壽命秀次
   
【佳作】 三文の徳の朝起き明易し 白井道義
物臭な男もつひに更衣 白井道義
内定はとっくの昔六月来 白井道義
   
忠実に陽を向く花や明易し 鈴鹿洋子
【佳作】 立ち漕ぎの自転車急ぐ青田風  鈴鹿洋子
   
追肥は家族のため茄子よ太れ 鈴木和枝
おたまじゃくしは聞いている下校の声 鈴木和枝
【佳作】 知事選様子見い見いトマト色づく  鈴木和枝
   
夏帽子かえズボン履きスニーカー 鈴木哲也
夏の雨窓口業務スーツ着る 鈴木哲也
【佳作】 扇風機机の資料めがけ吹く 鈴木哲也
   
白扇や浮世言葉を扇ぎ立て 髙田敏男
【佳作】 ペンキ屋の看板となり青蛙 髙田敏男
   
年に一度牽牛織姫草食系 高橋きのこ
【佳作】 縁切れぬ私の影と見る西日  高橋きのこ
じりじりと海を焦がして海霧湧きぬ 高橋きのこ
   
決心の朝パッと咲きアマリリス 高橋ユミ子
ホタル火に幼なの声のひそやかや 高橋ユミ子
【佳作】 梅雨晴れてフラワーシャワー溢れさす 高橋ユミ子
   
十薬の良さを見直しするべきよ 田中 勇
【佳作】 風薫る監視社会を危惧しつつ   田中 勇
あぢさゐや醜女の脚を止めさせる 田中 勇
   
【佳作】 餓鬼大将今は昔よ亀鳴けり 田中早苗
潮招き招きて賜れ梅雨前線 田中早苗
   
ごきぶりに贈る新築一軒家 田村米生
毛虫焼くあゝなんまいだなんまいだ 田村米生
【佳作】 メイドイン・チャイナの表示アロハシャツ 田村米生
   
女子会で自己主張す香水よ 月城美紀
【佳作】 冷凍庫名入りのアイス真ん中に 月城美紀
茄子漬けを酒の肴に飲兵衛たち 月城美紀
   
【佳作】 梅雨の間に世の中いつか変わりけり 津田このみ
外来の雑草なれど夏の花 津田このみ
紫陽花は狭庭で愛でて遠出せず 津田このみ
   
【佳作】 富士山は仰ぎ見るもの山開 都吐夢
束の間の肥満改善夏痩せぬ 都吐夢
徐に蝦蟇の義太夫語りかな 都吐夢
   
二つ捥ぎお裾分けするミニ・トマト 飛田正勝
【佳作】 屑金魚病む人よりも早く逝く  飛田正勝
一強が替はり一強梅雨晴れ間 飛田正勝
   
【佳作】 絶叫の暴言議員梅雨籠 中井 勇
大口を言って冷や汗肝試し 中井 勇
都議選に愛媛今治夏の風 中井 勇
   
昼寝覚あらまだわたし生きてゐた  新島里子
【佳作】 積ん読につい躓くや梅雨の月   新島里子
物忘れ茗荷食べても食べずとも 新島里子
   
土用太郎四国三郎でひと休み 西をさむ
【佳作】 下駄箱の欠伸している夏休み 西をさむ
   
【佳作】 梅雨明けを誰に聞いたか蝉生まる 花岡直樹
いじめなどなくてメダカの列涼し 花岡直樹
ビールとも酒とも仲良し冷奴 花岡直樹
   
へや干のシャツが手を振る扇風機 原田 曄
氾濫のなきは佳きこと天の川 原田 曄
【佳作】 七夕や空の密室観覧車   原田 曄
   
リハビリの通電中にはたた神 久松久子
【佳作】 高脚蟹砂に三脚据ゑてをり  久松久子
梅雨しとど野良犬ならぬ迷子犬 久松久子
   
口閉ぢて親の口待つ燕の子 日根野聖子
右に左に草刈機てふ機関銃 日根野聖子
【佳作】 陽射より人煩わしサングラス  日根野聖子
   
風入れの春画の裸婦の艶めける 藤岡蒼樹
モトクロス跳び転びたり草いきれ 藤岡蒼樹
【佳作】 屋上に地ビール呷る喉の声   藤岡蒼樹
   
最近は細菌殖える梅雨最中      藤森荘吉
【佳作】 先づ素材デザインよりも涼しげな   藤森荘吉
マンホール些か途方にくれる蟻 藤森荘吉
   
降れば降る降らなきゃダムが梅雨晴れ間 細川岩男
ソフトクリーム惜し気ペロペロ零れ落ち 細川岩男
【佳作】 おっとっとお口迎える冷やし酒 細川岩男
   
額の花母乳のごとく慈雨をのむ 本門明男
【佳作】 手囲ひの蛍に手相見られけり 本門明男
ほんとうの色はと迷ふ七変化 本門明男
   
【佳作】 思ひきや夏の選挙の負けいくさ 前田和男
図書館の座席大方昼寝人 前田和男
   
【佳作】 鈴蘭を贈りきし君今いずこ  松井寿子
蜘蛛の糸弦にし奏でレクイエム 松井寿子
原爆忌いつも祖父母は喪服着て 松井寿子
   
【佳作】 少女囲みおどしをかける羽抜鳥 松井まさし
謹慎の教師梯子で夕立浴ぶ 松井まさし
   
涼一献さてそれからがややこしい 南とんぼ
【佳作】 ねむの花忘れたことを忘れてます 南とんぼ
   
老春の色はあぢさゐソファミレド  椋本望生
瘡蓋をとつて後悔せり守宮 椋本望生
【佳作】 孑孑はぴんぴん跳ぬるにくき棒  椋本望生
   
【佳作】 歳月をとめて歩まむ蝸牛  村松道夫
よくしゃべる男の子の好きなサングラス 村松道夫
藤房の揺れてをみな子はしゃぎけり 村松道夫
   
【佳作】 凶行採決といはむ夏の雷   百千草
そこいらに咲いて気高し靭草 百千草
優曇華を見つけし母の指の闇 百千草
   
げじげじの足に自信をみせており 森岡香代子
【佳作】 水瓶にあふれる梅雨を集めおり  森岡香代子
白壁や魔女の影の夏少女 森岡香代子
   
羽抜鶏姿勢正しく目の据わり 八木 健
水かけ論蝉にかけられしは尿か 八木 健
【佳作】 浴衣着た外国人に毛脛かな   八木 健
   
ばたんきゆう其のまま朝に明け易し 八洲忙閑
万馬券ねらひ外れておけら鳴く 八洲忙閑
【佳作】 竹槍にB29だぜ敗戦忌   八洲忙閑
   
風はゆけ光はとまれ葦簀かな 八塚一靑
【佳作】 幼子もなぜか読めます氷旗   八塚一靑
双方が猫だましする草相撲 八塚一靑
   
【佳作】 突っ込みと惚けの掛け合ひ蠅を打つ 柳 紅生
診療は加齢の見立て鰻食ふ 柳 紅生
   
ががんぼの基督のごと動かざる 柳村光寛
遊び好き夜の帝王なめくじり 柳村光寛
【佳作】 宮仕え右向け右になる暑さ   柳村光寛
   
【佳作】 梅雨最中新調靴の待ちぼうけ 山下正純
汚名返上梅雨時の雨男       山下正純
   
古里の夜道で会つた兜虫 山本 賜
【佳作】 あぢさゐに詳しい人と遊園地 山本 賜
   
観光への光を放つ蛍村 横山喜三郎
ピアノ止め囲碁塾予約新樹光 横山喜三郎
【佳作】 保育園真っ青にして青大将  横山喜三郎
   
程知らず都落ちするきりぎりす 吉原瑞雲
首都民に見分けられてた紅天狗 吉原瑞雲
【佳作】 戸隙より入りくる風の暑いこと   吉原瑞雲