あれへ行く遍路すたすた春の季語 嘘ついた目が笑つてる四月馬鹿 燕飛ぶ視界のすべてを縄張りに 我慢せよ挿木の根付き見たくても 試着とは頭に載せること春帽子 春愁あげた口角すぐ戻る 風生れて動画となりぬ花の景 接骨木の花の手入れに骨を折る 片恋のやうなものだな逃水は 田返しは耕しのこと借りてない