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何処へいく木の葉のきつぷ風の駅
森岡香代子
四苦八苦掛けて足したら除夜の鐘
ささのはささら
値上げに遅配それでも出します年賀状
南とんぼ
淑気満つ楕円な暮らし真四角に
遠藤真太郎
淑気の緊張感を視覚化した巧妙な句である。言葉の抽象を言 葉で具体化することは難しいのだ。なかなか使いこなせない 高度な技の句である。
どの口も寒さばかりをぼやき行く
日根野聖子
「寒いね」「冷えますね」。交わされる挨拶を俳句的に俗な表現 をするとこんな句になる。「どの口もぼやく」と川柳的なと ころが俗っぽくていい。
浅漬や時短時短の流行る現代
ほりもとちか
何をするにも効率が優先される現代を「浅漬け」並みだと皮肉 っている。俳句もこんな風に社会時評できると後世に生き残る 可能性が出てくる。
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