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糟糠の妻の朝寝につまづきぬ 二丁目の猫五丁目に恋をして 逃げ足のどれが百足の第一歩 自分史はいま終章の紙魚走る 詩を詠んでをれば草でも引けと言ふ 身八つ口あふいで背ナに団扇風 松茸山制札なくば知れぬのに 白息のしどろもどろに遅刻の子 人肌の燗を所望と雪女郎 日記買ふ妻無駄と言ふさう思ふ
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煩悩をダブルクリック神の留守
遠藤真太郎
学食のカレー不味くも天高し
敷島鐡嶺
そうか夜露に濡れて我を待つのか
沖枇杷夫
国道二四六沿いの神社へ七五三
奥野元喜
数字を使って面白い句になった。句にまとまるまで四苦八苦、七転八倒したかもしれない。滑稽俳句大賞に応募して一攫千金を狙ってください。
案山子は思ふ学校に行つてみたい
日根野聖子
案山子は、役目が終れば捨て案山子にされる。人間の子はいいなあ、友達がいていいなあ。よくぞ案山子の気持ちになりましたね。優しい滑稽句。
障子貼り世の中狭くなりにけり
髙田敏男
障子を貼り終えると、すべての障子を閉めきって出来栄えを眺める。夏の間は開け放したままにしていたが、これからは世間と隔絶するのである。
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