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山笑ふ使ひ古しの膝もまた 集団で立たされてゐる葱坊主 くちびるをキスのかたちに五月鯉 虫干の中に加はる爺と婆 マイホーム背中に乗せて蝸牛 前世は伊賀か甲賀か水澄し 政治家が持てば氷菓のマイクめく 秋扇たためば孫の手となりぬ 犬用のおしつこシート踏んで冬 節電の為と夫婦で日向ぼこ
「ほんとうはみんなかなづち鯉幟」
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圧倒的に粒あんが好き柏餅
加藤潤子
アマリリス江戸の太夫でありんすか
敷島鐵嶺
空つぽの香水瓶にある青春
和田のり子
大夕立花壇の花に深情け
吉川正紀子
一雨欲しい花壇の花たちに、水分補給してやろうという夕立。 手加減を知らぬから、ついついサービス過剰となる。情け容 赦もない降り方となる。
宅地化を厭ふひまはり手をつなぎ
横山洋子
ご近所の人達を楽しませてくれていた向日葵も、今年が見納 め。どうも宅地になるらしいよ。立ち話を耳にした向日葵たち が団結して抗議。
打水の庭に日陰の色拡げ
柳 紅生
打ち水をすると地表の温度が下がるが、見た目に涼しさを演 出するものでもある。水のかすかな影の色を「日陰の色」と名 付けて詩になった。
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