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83回 八木健のCATV俳句

75回 川柳天国


   
 



第十一回滑稽俳句大賞審査結果発表 
  
第十一回滑稽俳句大賞の大賞は、堀川明子氏の作品に決定致しました!
◆ 大賞 堀川明子
調律の真最中の初音かな
めまとひに一重二重の差別なし
矢面に立つてやるぞと草矢受く
夏痩せのグラム単位の自慢かな
ストーカーされる宿命道をしへ
地芝居のセリフ訛りは本格派
善き人とならねばならぬ赤い羽根
冬耕や乾燥肌の地球掻く
前カゴに大根ペダルに大根足
七難を隠してくれるマスクかな




今月の特選句

タンポポの綿毛孤独の旅に出る

上山美穂

擬人化の句である。自由で明るいタンポポの絮に内包する孤独感が描かれていて深い。タンポポに作者の思いを重ねているのだろう。

花粉症予防に長き付けまつ毛

田村米生

なるほど確かに、付けまつ毛は花粉除けになりますね。とすると女性だけでなく花粉症の男性にもお勧めですね。目元パッチリ、視界もスッキリ。

短距離は誰にも負けぬごきかぶり

下嶋四万歩

一所懸命は傍から見ると時として滑稽である。ゴキブリの素早い逃げ足は敵ながらあっぱれ、見事でさえある。驚いて慌てる姿には健気さも。

蛇穴を出て凝った腰肩伸ばしけり

小川飩太

蛇の腰や肩がどの辺りかは判然とせぬが、冬眠で体のあちこちに凝りがあるのは間違いない。穴を出て凝りをほぐしストレッチする姿が目に浮かぶ。

重力に負ける乳房藤の房

吉川正紀子

「乳房」は「ちちぶさ」と読む。女性ならではの実感を重ねて可笑しい句になった。ただし、重力に負けるのは筋力の低下の場合もあるからご用心。

更衣ストリッパーは靴を脱ぐ

西をさむ

仕事柄、年中衣類は身につけていない。唯一、衣装といえるものは靴くらいだから更衣といえば靴を脱ぐことである。誰も気が付かなかった視点。


 今月の秀逸句  七七をつけてみました

 更衣去年と同じ組み合わせ   横山洋子
   ・・・着やすいものが一番楽よ
 
 羽抜鶏頼みの綱は古女房 青木輝子
   ・・・古女房にや頭上がらず
 
 鯉幟風の早瀬をひた泳ぐ 百千草
   ・・・泳ぐと見せて流れてるだけ
 
 一反の金の延べ板麦の秋 森岡香代子
   ・・・純金の色をしているからに
 
 出るとこへ出たる蚯蚓の運不運 小林英昭
   ・・・そのまま干からびる哀れかな
 
 菜の花やあの子何処の子つんのめる 相原共良
   ・・・立ち上がるまで見守る一句 
 
 新社員自動ドアとて一礼す 赤瀬川至安
   ・・・頼まなくても開くから感謝
 
 鶯やお前も電池切れかけか 久我正明
   ・・・谷渡りなら充電せねば
 
 葉桜へ場面転換第二幕 山下正純
   ・・・どんなドラマが起きるか知らず
 
 催眠術かけられしまま目借時 田中 勇
   ・・・自分でかけて狸寝入りか
 
 左遷されよろこび生まる山女釣 荒井 類
   ・・・プラス志向でなかなかよろし
 
 夏草の刈られし後は駐車場 井口夏子
   ・・・風景詠んで時事の一句に
 
 たんぽぽパッパ咲き居座るつもり 鈴木和枝
   ・・それを黙認するが俳人


第六回滑稽俳句協会報年間大賞決定!
 
東京都 八塚一靑
 

「真夜中の突貫工事霜柱」

愛媛県 堀川明子
 

「鼻の穴ばかり見せられ黄水仙」

長野県 横山喜三郎
 

「入試絵馬ぶつかり合うて春疾風」


  
 

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